血筋 ページ7
______私の実家・茗家は、もう今は無い家なの。
...というのも、私以外に茗家の人間はもうこの世には
いないってこと。
私の祖父は、一昔前に天才軍師と呼ばれていた。
そして、母は皇后のもとでお仕えしていた。
祖母はただの農民だったけれど、母の舞いが認められたの。
父は文官で、母とは王都で出会ったみたい。
祖母と祖父は、私が産まれてすぐに亡くなったのだけれど、父と母は、火事で………ね。
私も、そのとき同じ家にいたの。
だけど、２人が私だけを逃がしてくれた。
そんなとき、”武“様に出会った。
私は、祖父に昔から仕えていた人に軍略を学んでいたから、少しだけ戦に加わらせていただいたの。
そうしたら、あの方が私を認めてくださった。
だから私は、今ここにいられる________________。
｢な？｣
恬は、それだけ言った。
私は、大きく頷いた。何度も、何度も。
｢だけど、そんな母さんの血を一番に引いていて、
軍略に長けているのは兄さんだ。
僕は、兄さんに勝ちたい。｣
幼いながらも、自分の目標を語る蒙毅くんが
かっこよく見えた。
｢毅よ、知らないかもしれないけどね、
恬だって努力してるんだよ。私に、習いにだって
来てるのよ。｣
蒙毅くんがそんなはずは...と驚いた。
恬は、少しだけ顔を赤らめて頭をかいた。
そんな恬はとても幼く見えて、可愛かった。
｢恬はね、本当は一緒にやってあげたいんだけど...｣
丐さまは、そこで声を潜めて言った。
『貴方に勝ったとき、何て慰めれば良いのか
わからないんだって。』
そこで私は分かった。
恬は、嫌いなんじゃなくて、蒙毅くんのことを
思ってやらないんだ。
それを知った蒙毅くんも嬉しかった様子。
だけど、すぐに頬を膨らませた。
｢僕は、兄さんに負けただけでは屈しません！
そんなこと気にしなくていいから、僕と勝負して
ください！！｣
恬は、少し目を見開き、そして笑った。
｢わかったよ。よし、やろう。｣
私には分からないような難しい言葉が飛び交い、
丐さま曰く、接戦だったらしいが...。
______蒙毅くんが勝ってしまった。
２人とも、反応はそれぞれだったけど、
恬が丐さまに叱られていた。
｢手加減したでしょう。あと、途中でちょっと
面倒くさくなったわね。｣
恬は、図星だったらしく、ｼｭﾝとしていた。
その姿も、親子って感じで、私はこれからの生活に
胸が弾んだ。
次回...初めての温もり
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ももか(プロフ) - 丸さん» ありがとうございます！！嬉しいですー！！更新頑張ります……！！ (2022年5月5日 20時) (
レス) id: 51abeda63b (このIDを非表示/違反報告)
丸 - 楽しみに待ってました！！なんかめっちゃ楽しみになってきた！！ (2022年5月5日 0時) (レス) id: ae8d47718e (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - 丸さん» なるほど！！！それも面白いですね(o´艸`)妄想が膨らみます！！ (2022年3月28日 22時) (レス) id: 51abeda63b (このIDを非表示/違反報告)
丸 - ももかさん» いえいえ、はい、かっこいいです！！信も主さんのこと恋したりするのかな…そしたら恬が怒るなぁ、、と感じに毎日妄想したりしてます笑 (2022年3月28日 20時) (レス) id: ae8d47718e (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - 丸さん» 嬉しいです！！ありがとうございます！m(__)mここからの蒙恬かっこよすぎますよね！！ (2022年3月27日 21時) (レス) id: 51abeda63b (このIDを非表示/違反報告)
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