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再会 ページ13

瑠衣さまに連れられて入ったのは、地下深く降りたところにある牢。

「成蟜様は、ここに入れられているのだけれど、元気よ。」

「そうなんですね...。」

私は、冷たい牢の空気にそれ以上の言葉を発することが出来ずにいた。

少し進んだところで、瑠衣さまは足を止めた。

「成蟜様?Aを連れてきましたよ。」

「兄さん、Aです。無事でよk」

「Aか。...すまない。」

私の言葉を遮って言う。

兄さんの顔はアザだらけで、痛々しかったけれど、ちゃんとご飯は食べているようだった。

「兄さん、私に謝らないでよ。
 謝る相手は、政様でしょう?」

「あ、あいつに謝ることなどない。」

「ずっとこんな感じなのよ。意地っ張りよね。」

瑠衣さまが、楽しそうに言う。

「うるさいぞ、瑠衣。
 それよりA、これからどうするんだ?」

「えっと、ここに置いてくれるって。」

「そうか。なら良いんだ。」

「Aのことは私に任せて。」

「あぁ、頼む、瑠衣。」









牢から戻り、部屋に入ると、瑠衣さまは帰ってしまった。

『A、何かあったら知らせてね。』

それだけ言って。

私は、小さく息をはいてから、荷物を片付け始めた。

最初に手に取ったのは、一つの剣。

これは、恬の家にあったもので、私が剣の稽古をするのにいつも使っていたものだ。

おじ様が持っていっても良いと言ってくれた。

ここに来る道中、恬と再会したときには、肩を並べられるくらいの剣士になると決めた。

その剣を置くと、荷物の片付けを再開する。

片付け終わると、今日ここに来た正装から動きやすい服に着替え、剣の稽古をしようと部屋を出た。

部屋のすぐ外には、雨露がいた。

「あの、どこに行かれるのですか?」

ずっと扉の外にいたのか、と少し驚く。

「どこにって...稽古できる場所を探しつつ、散歩でもしようかと。」

「お供いたします。」

王宮にいると、どこに行くにも1人では行かせてもらえないらしい。

その空気は懐かしくもあった。

「あ、ありがとうございます。」






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ももか(プロフ) - 丸さん» ありがとうございます!!嬉しいですー!!更新頑張ります……!! (2022年5月5日 20時) (レス) id: 51abeda63b (このIDを非表示/違反報告)
- 楽しみに待ってました!!なんかめっちゃ楽しみになってきた!! (2022年5月5日 0時) (レス) id: ae8d47718e (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - 丸さん» なるほど!!!それも面白いですね(o´艸`)妄想が膨らみます!! (2022年3月28日 22時) (レス) id: 51abeda63b (このIDを非表示/違反報告)
- ももかさん» いえいえ、はい、かっこいいです!!信も主さんのこと恋したりするのかな…そしたら恬が怒るなぁ、、と感じに毎日妄想したりしてます笑 (2022年3月28日 20時) (レス) id: ae8d47718e (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - 丸さん» 嬉しいです!!ありがとうございます!m(__)mここからの蒙恬かっこよすぎますよね!! (2022年3月27日 21時) (レス) id: 51abeda63b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ももか | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年6月14日 21時

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