最初の出会い ページ2
最初は本当に些細な出会いだった。
「ニャンコちゃん大丈夫？」
怪我をした俺の兄貴に手を伸ばす幼い少女。
その幼い手に俺は牙を向けた。
生きる為。
守る為。
俺の背後にいる守るべき家族は、浅く息を吐きそして吸っていた。
「いっ………もしかして怪我してるの？…」
威嚇する俺に少女は問いかけ、目を細める。
その手は震えながら、キュッと小さな拳を作っていた。
「待ってて、直ぐに助けてあげるからね」
その少女はその口に笑みを浮かべ、立ち上がると自分の持っていた傘を置くと雨の中に消えていった。
____________
「良かった、ちょっと遅くなってゴメンね」
その声にハッとして少女の姿を見て、俺はその目を大きく開けた。
「えへへ、ちょっと"つまずいた"けど、缶詰買ってきたよ」
幸せそうに缶詰を開ける彼女のその笑みの横には、殴られたあと。
口を切ったのか、血が垂れポタリとアスファルトに雨とともに流れた。
なんだよ、その怪我。
普通は逆だろう？
よく見てみれば、脚の至る所にはガーゼが貼られ、傷が開いたからだろう真っ白なガーゼには鮮血が滲み出ていた。
静かにその光景を眺めていると、少女は
缶詰をそっと置くと「またね」と行ってしまった。
それが、俺たちの"飼い主"との出会い。
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和市(プロフ) - そろそろまた、お話し載せるかと…、お話しか、新作か… (2018年5月21日 23時) (
レス) id: 44e4c00f72 (このIDを非表示/違反報告)
和市(プロフ) - んっふふw書いてるとき、楽しかったです。いやぁラスト番外編で書こうかなぁ。 (2018年4月24日 21時) (レス) id: 9bbeddd50b (このIDを非表示/違反報告)
和市(プロフ) - もしかしたら、と言いますか、読みづらいかと…。リハビリを言い訳にもできますが…精進ですね！ (2018年4月14日 21時) (レス) id: 9bbeddd50b (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - 和市さん» いえいえ！！はい！これからも楽しみにしてます！q(^-^q) (2018年3月26日 22時) (レス) id: fead2c36b6 (このIDを非表示/違反報告)
和市(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます！そのように言って頂けると、作業が捗ります。まだまだリハビリなので拙いところもありますが、今後も読んでいただけたらと思います！ (2018年3月26日 22時) (レス) id: acdc7c7eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和市 | 作成日時：2018年3月21日 5時
