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涼「……はぁっ、けほっけほ…」

伊「あらら、はしゃぎすぎちゃだめよ」

涼「…だっこぉ」



普段、子供相手にドライな伊野ちゃんが
頭をポンポンと撫でながら持ち上げる姿。

あっという間に “ 抱っこ ” の形になると
伊野ちゃんの肩に頭を預ける涼介くん。



伊「俺もうこの先何したらいいか分かんない」

「いやいや、…良いんじゃない?そのままで」

伊「ちょっと、変わってよ」



伊「俺こういうキャラじゃないじゃん」

分かってるのかよ、自分で。笑


子供が特別好きなわけでは無くて
…ってかそもそも決まった人としか話さない
陰と陽で分ければ確実に陰なタイプ。

だけど、「なんで小児科医になったの?」
この質問にだけは真面目で。

『未来ある子、助けたいじゃん』なんて
決めゼリフを吐く。


ふわふわとした軽い口調
それを使って“テキトー”な言葉を並べたり

バチッとスイッチが入ったかのように目付きが変わると
その場に応じた“適当”な言葉を口にしたり。


根は真面目ってことよ、




涼「りょうすけってよんで?」

伊「ん?…あぁ、呼び方か。分かった」

「仲良いじゃん。ほら、伊野ちゃんも…」

伊「ばっか、だい……」

涼「いのちゃんっていうの?」

伊「…いの“お”ちゃんね」




ほらほら、信頼関係ってこういうとこから
築いてくもんでしょ…?

「いのおちゃん!」なんてハイタッチしてる2人。



「伊野尾ー、ちょっと来て」

伊「あ、やっべぇ。…今日色々検査入れといたからそれ通りに連れてってあげてくれる?」



「ごめん、頼んだ!」って涼介くんを降ろして、
どこかに走っていった伊野ちゃん。

……と、

みるみるうちに涙をため、プルプル震え出す涼介くん。



「ごめんね、伊野ちゃん呼ばれちゃったんだって。俺と一緒でも良いかな?」

涼「…いのおちゃん」

「びっくりしちゃった?」



子供らしい日焼けの肌…ではなく
今にも壊れてしまいそうな儚さの真っ白。

小さな入院着を身にまとった涼介くんの目線に合わせてしゃがむと、

ぎゅっ、と引っ付いてきてくれた。

◇→←同期の顔と知らない子。



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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 山田涼介 , 病系
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作者名:らら | 作成日時:2021年3月16日 20時

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