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「…なさけない、ね。俺」



少しずつ落ち着いてくる呼吸を気にしながら
そばに居ること数十分

そろそろ医局に戻るか…と思えば

不意に零す弱音。
何話しかけても「ん」とか「んー」なんて
普段俺の事相手にもしないくせに。

強くないのに我慢して
弱いくせに強がって

結局くしゃくしゃになりながら涙をこぼす。

そんなこいつを何年も見てきたからこそ
こうしてぽつぽつと発する言葉に
耳を傾けるのが得意になって。



「……俺でよかったのかな」

「誰が1人で面倒みろって言ったんだよ」



医者だから、とか
あくまでも働いてる身だから、とか。

『医者と患者』という境界線を
良い意味でも、悪い意味でも意識しなくてはいけない。

それが強いのが小児科だと思っていて。



白衣のポッケから可愛いワッペンが覗いてる医者
ピンクや紫の柄が沢山のスクラブを身に纏う看護師

派手なインナーに黄色の聴診器……は大ちゃんだけか。

多種多様なキャラクターが居るのも
小児科特有の俺が好きな雰囲気。



「怖くて、苦しくて、不安で…って子がいたら俺は抱きしめるけどね」

「なに、急に。」

「まずは5年ぶりの定期検診からか?」

「薮明日いる?」

「出勤してきた大ちゃんに一喝いれないとな」



ほんの数十分前までは
青白い顔で心配したけど



「明日は忙しくなりそうだな」

「…ん」



ほら、……また。笑

いつもの調子を取り戻した伊野尾に
ほっとする合図だったり…。








------------


“ 作者です ”


2日連続で失礼します。
読者の皆様にどうしてもお礼を伝えたくて……

昨日段々とhit数が上がっていくのを見ながら
寝落ちをしたんですけど、
起きたら通知がずらっと並んでいて

占ツク開いたらなんと……!!
お星様が赤くなってました/////

本当にありがとうございます。
嬉しさのあまり朝から執筆しておりました。

次の更新からは名前だけちらほら出ていた
あのメンバーさんsideで書いていくので
楽しみにしてて頂けたら尚嬉しいです♪

同期の顔と知らない子。→←◇



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作者名:らら | 作成日時:2021年3月16日 20時

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