30日間の恋

あなたside ページ32

『え…』




光啓「俺はずっとAが好きだった。だから、離れたくなかったし、たとえ、幽霊だったとしても俺はAと一緒にいたい。」









光啓くんのまさかの言葉に私はビックリした









『でも…私幽霊だよ？』




光啓「それでもいいの。俺は触れられるし、Aも俺に触れる。普通の人となんら変わりもないじゃん。」




『でも、もし私が成仏しちゃったらもう会えないんだよ？』




光啓「Aは生まれ変わりとかって信じる？」




『生まれ変わり？』




光啓「うん。死んでしまった人間が違う形になって生まれ変わること。もしかしたら、人間かもしれないけど」









成仏してからってことだよね



そんなのまだ…









『分かんない』




光啓「俺は、Aに何度でも恋をするよ？」




『え…？』




光啓「Aが生まれ変わって何かになっても俺はAに何度でも恋をする。Aを忘れない。大切な人だから。」




『虫になっても？』




光啓「Aだったら飼ってあげる」




『生まれ変わったら私だって分かんないかもしれないよ？』




光啓「じゃあ、その時のために合言葉決めとこ」




『忘れるかもよ？』




光啓「忘れさせないよ。」




『合言葉って？』




光啓「合言葉は………。分かった？」




『ふふ笑 これなら忘れないね笑』




光啓「でしょ？笑 だから、A。









．









．









．









俺と付き合ってください」









答えなんか決まってる









『はい！』









私の初めての恋は



死んだ後だったけど



本当に幸せだ









15日目

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