人気沸騰中の女優はなーくんの妹でさとちゃん推し?!

☆動画14☆ ページ18

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着いてしまった。

しっかり5分前行動、しかも手土産を持って。

あぁ…チャイム押したくない(´；ω；｀)

打倒さとみくん！とか言っちゃったけど、本当はそんな事思ってないから！

ノリだから!!








さ「ねぇ、チャイム押さないの？」



『ひゃい！』





動画で聞き慣れた素敵なイケボが、右耳の方から聞こえてきた。

なんで、なんで…なんで後ろにいるのぉ!!






「また変な声w鍵開けるから入りなよ。あ、昨日パウンドケーキありがと。めちゃくちゃ美味かった」



『そ…ソレハヨカッタデス』



さ「ほら、開いた…どうぞ、お入り下さいませお嬢様」



『…っ！』





さとみくんまるで執事の様に恭しくドアを開ける。

これは夢？それとも私の妄想？

推しにこんな事されて喜ばないファンがいるでしょうか？

いいえ、いません。

もう内心ではキャーキャーお祭り騒ぎですよ!((おいおいw

でも…本人の前でニヤけた顔なんて絶対見せられないし、本人の前では綺麗でいたいプライドが私を真顔にする((真顔もやばい気が…。


笑え、私。






『あ…ありがとうございます。やっぱりさとみくんは優しいですね』



さ「……」



『？』



さ「…Aちゃんさ、俺と一緒にいるの嫌？」



『えっ？』



さ「俺といる時、無理して笑ってるでしょ」



『そんな事はっ…！』






ない、とは言いきれない。

だってこの前の事もある。

推しとしての感情か、それとも恋愛としてか。

私にはまだ分からない。





さ「無理しなくてもいいよ。嫌ならなるべく会わないように合わせるし…俺先に行くね」




思わず部屋に入ろうとするさとみくんの服の袖を掴む。

なんで貴方がそんな悲しそうな顔をしてるんですか。

いつもの自信満々な貴方はどこいったんですか！






『無理してないし、私の気持ちも聞かず勝手に決めないで！』





服を掴む手に力が入る。





『さとみくんは考えた事ありますか？大好きな推しが目の前にいるんですよ、それも自分の名前を呼んでくれるんですよ？』


『そりゃ…ニヤけるの我慢するでしょ?!女優として綺麗で居たいじゃないですか?!それをかってに決めつけてなんなんd…』



さ「ふっwあっはははははw」







顔を上げる。

さっきまで悲しそうな顔をしていた彼は今、声をあげて爆笑してます。

えっと、何が起こってますか？

私ワカラナイ( ´･ω･`)？



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