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美味しいワイン ページ42

櫻「そろそろ帰るか」


「わ...もうこんな時間」


食事を終え、再びショッピングを楽しんだ後
腕時計を見るともう19時を回っていた


櫻井さんとのデートはあっという間な気がする
車に乗り込みながらも少し寂しくなった


櫻「そんな寂しそうな顔すんなって
これから同じ家に帰るんだからさ?」


「うっさい!//
...でもそっか、よかったぁ...笑」


櫻「...!」


同棲していることを思い出し、フッと笑みが零れる
すっかり忘れてた...それくらい楽しかったなぁ


櫻「...っんと可愛い」


「んっ...ちょ、ここ外!//」


櫻「車の中だからセーフ」


「そういうことじゃないでしょ!?//」


軽く触れるだけのキスだったけれど恥ずかしくて
ペシッと肩を叩くと櫻井さんは楽しそうに笑った


櫻「はいはいすいません笑
...せっかくだし家で晩酌する?」


「ん...する」


櫻「ワインでも買っていこうか笑

こないだ鈴から美味しいワインを聞いたんだ
だから俺が買ってきてもいい?」


「うん?いいけど...」


櫻「ありがと、待ってて」


ポンッと頭を撫でた櫻井さんは車を降りると
少し離れたワインのお店に入っていった

一緒に選ぶのかと思ってたけど...まぁいっか


「美味しいワインかぁ...ふふ、楽しみ♪」


数分後___

高そうな紙袋を下げて帰ってきた櫻井さん
よっこいしょ、と言いながら運転席に乗り込んだ


「おかえりなさい、何買ったの?」


櫻「んー?内緒」


「ケチ」


櫻「後で一緒に飲むんだから楽しみにしてな笑
よし、帰るよー」


「はーい」


櫻「...あ、もう一回だけ」


「ん?」


エンジンをかけたと思ったらピタリと動きを止める
そしてこっちを見ると、リップ音を立ててキスをした


「なっ...//」


櫻「クス、帰ろうか笑」


「っ〜...バカ!//」

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作者名:momoiro | 作成日時:2021年3月31日 21時

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