相性【桃】 (ページ21)

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epi.19 ページ21

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大ちゃんはアニメを観おわると｢もう大丈夫そう？｣と心配そうに顔を覗きこんできた

急な距離感に赤くなる頬
なんとなく直視出来なくて少し後退りすると

佐｢ここ林檎みたいだね｡可愛い｣

私の頬を手のひらで包んでクスッと笑う大ちゃんは勝ち誇った様なそんな表情をしていた

まるで甘すぎるカップルみたいな温度感に少しむず痒くなる

佐｢名残惜しいけど今日はもう帰るね ? ｣

｢ … うん｡今日は本当にありがとう｣

佐｢好きな子の為なら何でもするよ｣

『好きな子』そんなワードが大ちゃんの口から聞けて
しかも私に向かって言った言葉なんて … 夢をみてるんじゃないか

触れられた頬が熱くてこれは現実だって教えてくれる

玄関まで大ちゃんを送った後はまたこの前みたいに私の頭を撫でてから｢明日大我とのご飯行けなそうだったら連絡頂戴？じゃあまたね｣って帰って行った

エレベーターに乗り込むまで見送りたかったけど｢風邪ひいてんだから早く横にならなきゃダメ｣って許して貰えなかった

｢よし､明日は仕事頑張ろ｣

だいぶ体が軽くなった私は部屋着に着替えて明日に備えて寝ることにした

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佐久間大介おはよー!体調大丈夫そう?

A大丈夫!心配してくれてありがとう

休憩中に来てたメッセージに本当に気遣いが溢れてる
たまにSnowManのYouTube観てたけど普段は何も考えてなさそうなのに結構周り見えてるし気遣いがとにかく凄い

｢昔は尖ってただけなのにな笑｣

大人になったんだなぁってしみじみ思う
私のひとりごとを聞いていた凛ちゃん

凛｢先輩､彼氏でも出来ました ? ｣

｢え､いやそういう訳じゃ … ｣

凛｢最近雰囲気明るくなった気がします ! ｣

この子も周りをよく見てる
凛ちゃんに少し相談に乗って貰おうかな …

｢ねぇ凛ちゃん今度相談あるんだけど､ご飯いかない ? ｣

凛｢ A先輩が相談って珍しいですね ? 私で良ければ是非 ! ｣

｢じゃあ来週辺りご飯行こ｣

凛｢はい ! ｣

元気よく返事をする凛ちゃん
やっぱり可愛い

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休憩が終わればまた仕事に没頭して病み上がりなので定時に上がらせて貰うことになった私は家に帰って幼なじみ達との飲み会の為に少しだけお洒落してみることにした

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