3.魔王サマに仕えます？【小説】 (ページ38)

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【魔王側】攻撃　ジャックページ38

「何ですか本当何なんですかこれ?聖さん?」

ついビビって敬語になっちまった。俺はいつもビビると敬語になる。本当に何なんだよ。突然ジャガー女が上級悪魔並のオーラを出し始めた。ヤバい。本能的にそう感じる。
先ほどくらったファンキー令嬢からの攻撃がけっこういたい。
もしもファンキー令嬢が目を覚まして、そんで勇者ご一行が来たら本当に勝算がなくなる。ましてや勇者軍も勢力を増やしているそうだしもし逃げたとしても見つかる可能性もある。それに追跡されてそのまま魔王様の所にでもいかれたら本当にどうしようもない。

聖からの返事はない。ジャガー女があんなこと出来るなんて知らなかったんだろうな。いや、そもそもここにいるほとんどの奴らは知らなかったんだ。こうしている間にもジャガー女は闇のオーラを出している。今のところ敵は気絶しているファンキー令嬢を含めて三人。2対3で部が悪い。

「おい、聖!もしも、もしも本当にヤバくなったらお前は逃げろ」

あいつはハイスペックで優秀。アイツなら逃げ切れる。そう思ったから言った言葉だ。

「兄さん、なんのつもり?」

「ウグッ!」

そういい弟が腹に斬りかかった。
…血が溢れている。案外自分が死にそうなときって意外と冷静でいられるもんだ。

「お前は兄貴にそんなことしていいのかな?お前もそう俺とかわんねえぞ!」

口から血がでる。

「お前だって俺を殺したら俺と一緒だぞ!」

頭が痛い。

「狂ってんな!お前らは!」

気分も最悪だ。

「もしもお前らが俺を殺したらお前らも人殺しだぞ。でもお前らはそれで喜ぶ。ほんっと狂ってるわ!」

腹が痛い。

本当に誰か助けてくれ。聖、逃げるか援護かどっちかをしてくれ。