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【勇者側】失われた思い出《過去編》嘉嫩 ページ35

眼を開ける。
そこに見えるのは…天井。

ここは…?
思い出そうとしても、自分がジャガーの獣人で、名前をアクラスという事しか思い出せない。

起き上がってキョロキョロと周りを見渡すと、此処はどうやら小さな部屋の中で、自分はベッドの上にいる事が分かった。

すると、部屋の傍の扉が開いて、人間の男が入って来た。

「気が付きましたか。貴方、魔王軍の襲撃に巻き込まれて、村に倒れてたんですよ。」
「魔王軍…」
「まあ、無事なようで良かったです。貴方の名は?」
「…アクラス…」
「アクラスさんですか。しかし、薬が適応して幸いでした…」
「適応?」
「はい。私達は不老不死の薬を求めて旅をしているんです。ようやく見つけたのは良いんですが…体が適応すれば不老不死ですが、適応しなければ死んでしまう事が分かって…貴方はもう死んでいたので、生き返るか死んだままかだろうと思って…」
「それで、生きてるのか…ん?てか、私達?」

男は頷いて言った。

「はい。娘のアンと旅をしてます。今は外出してますが。」
「……アン」

その瞬間、俺の脳裏にある光景が浮かんだ。
俺と同じジャガーの獣人の女が俺の顔を覗き込んで、涙を流しながら何かを訴えるように言っている。

どこか見覚えのある顔。が、思い出せない。
俺は立ち上がって言った。

「そいつ、獣人か?」
「いえ、人間ですが…?」
「ふーん…とにかく、助けてくれてサンキューな。俺はもう行く。」
「分かりました。…お気をつけて」

俺は振り向かず頷いた。

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○マカロン少女●(プロフ) - 更新しました! (2019年1月11日 20時) (レス) id: f4775194ad (このIDを非表示/違反報告)
○マカロン少女●(プロフ) - 更新します! (2019年1月11日 20時) (レス) id: f4775194ad (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - ○マカロン少女●さん» 了解です( ´∀`)こちらこそありがとうございます! (2018年3月3日 13時) (レス) id: c93a555509 (このIDを非表示/違反報告)
○マカロン少女●(プロフ) - モモハさん» わざわざお気遣い有難うございます(^^)もう大丈夫なので、テストが終わり次第更新させていただきたいと思います (2018年3月3日 11時) (レス) id: 922ef88d06 (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - ○マカロン少女●さん» 更新なさる際にお教えしますので、お伝えください! (2018年2月25日 18時) (レス) id: c93a555509 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冒険者たち x他8人 | 作者ホームページ:(*´▽`*)  
作成日時:2017年8月11日 12時

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