3.魔王サマに仕えます？【小説】 (ページ19)

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【魔王側】SOS　ジャックページ19

目の前に現れた白い兎の獣人は俺の弟だった。間違いない。

「何で生きてるんだよ！お前は!」

訳がわかんねえよ。

「兄さん、僕と一緒に勇者側になろうよ。魔王何てあんな奴の所じゃなくて。」

何でだよ。何てアイツが居るんだよ。殺したはずなのに。それに魔王様にたいしてあんな奴なんて言いやがった。許せねえ。

「てめぇ、死にやがれ!」

俺の攻撃は当たった。しかし俺が攻撃した際にアイツも俺に攻撃を仕掛けていた。
血が流れ落ちる。ジャガー女にも数回攻撃を喰らいもう俺には大量がほとんど無い。血が大量に出ているせいか少しフラッとする。ここで倒れれば間違いなく殺される。少し時間稼ぎするか。俺は地面に座りアイツに喋りかけた。

「お前は兄貴に対してまた攻撃するのか?ああ?」

「…それは。」

アイツは黙りこみ下を向いた。よし、これで少しは体力を回復出来るかもしれない。

すると向こう側から誰かが走ってきた。一瞬見方かと思ったが多分違う。だって魔王軍にあんな奴居ねーもん。格好からしてあれがファンキー令嬢か?それにジャガー女は体力が回復したのま立ち上っていた。
不味いこれは本気でヤバい。今の状態じゃ体力も数も勇者共に負けている。しかも俺は今けっこうヤバいし。助けを呼ぼう。けどここからじゃ魔王軍の誰にも聞こえ無いだろうな。けどもう賭けるしかない

「魔王軍の奴誰でもいいから助けてくれ!!」

返事が来ない。どうしよう誰も聞こえてねえのか?いや、聖には絶対に聞こえるはず。あまり聖とは場所が離れていない。けど聖はたまに人の話を聞かないからなあ。一か八だ。聖に助けて貰おう。

「おい!聖!助けてくれ!それにファンキー令嬢っぽいのが来たぞ!」

「…何だと?」

ああ、良かった。本当良かった。もし聖が聞いてなかったら本当どうしようかと思った。
これでさっきよりかは俺の状況はよくなるはず。けどたった二人で勝てんのか?