3枚目 ページ5
ガタガタと馬車が揺れる。
「申し遅れました、私、王子の監視役兼執事のアルフレッドと申します」
「ねえそっち外だよ？おっさん反対の方にいるよ？ごめんて、抓ってすいませんて」
少し膨れた顔でアルくんがこちらを向く。すると。
「わざとです」
はっ、と嘲笑してみせた。
あ、今のやり返したつもり的な？ごめん俺全然応えてないからね？ギックリ腰に比べればなんてことないからね？
曖昧な笑みで返すと、アルくんは満足気に前を向いた。つられて俺も前を向く。
「そんで、アルくん。俺王城行って何やんの？」
「もちろん、魔王になる為の式を挙げますよ」
さらりと述べるアルくん。うわあお、ヤバいね。俺、魔王になんのか。ヤバイね(語彙力崩壊)。
やがて着いたのは懐かしくも何ともないでっかい城。周りには毒沼が巡らされているが、やっぱり晴天時には似合わねえな。
馬車から出ると可愛いメイドさんに囲まれ、衣装室へ運ばれた。
中には豪華なタキシードやドレスがたんまり置かれており、いつも土の匂いしか嗅いでいなかった俺には可笑しな香りが強烈に匂う。香水ってやつかね。
その中でもとびきり良さげなものを着させられ、髪型を整えられると、そのまま流れるように謁見室の目の前へ。展開はえー。
アルくんが身だしなみの最終チェックをしてくれる。
「今から魔王直々に戴冠式を行います。決して粗相のないようにしてください」
いきなり『元』ただの村人が戴冠式で粗相のないようにとかさ。
ぶっちゃけ無理だろ。
とか思っていると、謁見室の扉が音を立てて開かれた。
＿＿＿＿＿王子、入場。
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モモハ(プロフ) - 鬼羅.。さん» うおお、めっちゃびっくりした。ありがとね(*'▽') (2018年8月3日 20時) (
レス) id: 7ea4a0fdca (このIDを非表示/違反報告)
鬼羅.。 - 一位おめだぜ！本当に応援してる！これからも楽しみにしてるから！頑張ってね！一言ですまんぜ！ (2018年8月3日 20時) (レス) id: a6f636573d (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - うららkさん» ありがとうございます(*´∇｀*)！先日はアドバイスいただき本当にありがとうございます。うまくできてるかわかりませんが、これからも頑張りますのでよろしくお願いします！ (2017年11月8日 20時) (レス) id: c93a555509 (このIDを非表示/違反報告)
うららk - おお！ １位おめでとうございます！ 陰ながらあなたの作品をいつも応援しています！ 更新頑張ってください。こんなに面白いのはあまり読んだことがないので、ワクワクします！ (2017年11月8日 18時) (レス) id: 469d2368ce (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - ことね提督 元燐華さん» めっちゃ嬉しいです(｀・∀・´)ありがとうございます！ (2017年10月28日 17時) (レス) id: c93a555509 (このIDを非表示/違反報告)
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