30枚目 ページ32
＿＿25年前。城がまだ新しく、毒の沼も浅かった時分。
リスト魔王とその妻、ルシア妃は一人の子を育んだ。その子こそ、A。しばらくは三人、仲良く暮らしていたものの。
ルシアが魔法の道へ進んでからだ。なかなか暴走する
ある日のことだ。
「あら、リスト！いいところに」
「む、なんだルシア」
黒髪のサラサラロングを風になびかせながら、葵い瞳を輝かせ、白いドレスのまま駆けてくるルシア。城内を散歩していたリストは立ち止まった。
「魔法かけていい⁉」
「断る」
うええ⁈とヘタリ込むルシアを、やれやれと見下ろすリスト。因みにこの時はまだ大人の姿、美青年である。Aの見た目の遺伝子はどこから来たのやら。本当に、うん。
「……ルシア。カーペットの毛を毟るでない」
「だが断る」
床に座り込んでいじける妃。リストがん、と手を差し出すと、むゆっと頰を膨らませたままそれを掴んで立ち上がる。
カップルの理想の身長差は20cmだとかなんとか。まさに二人はベストカップルだった。
ドレスに付いたカーペットの毛を払いつつ、リストを見上げる。
「ねえ、Aは？」
「ガランと庭で遊んでおる。何か？」
庭、ね、とルシアが今までとは逆方向に歩き始めた。おい、とリストが引き止める。
「Aと遊ぶのか？」
「んー、魔法かけてあげんの」
「それAと遊んでなくね、Aで遊んでない？」
リストの心配にぬふふと笑ったルシアは、ひらひらと手を振った。
「だーいじょうぶ！Aも楽しむわ。おそらくきっと多分」
「信頼ゼロなんだが」
絶対Aのもとに行かせてはならん。
魔王と妃の闘いが今、幕を開く＿＿！(嘘)
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モモハ(プロフ) - 鬼羅.。さん» うおお、めっちゃびっくりした。ありがとね(*'▽') (2018年8月3日 20時) (
レス) id: 7ea4a0fdca (このIDを非表示/違反報告)
鬼羅.。 - 一位おめだぜ！本当に応援してる！これからも楽しみにしてるから！頑張ってね！一言ですまんぜ！ (2018年8月3日 20時) (レス) id: a6f636573d (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - うららkさん» ありがとうございます(*´∇｀*)！先日はアドバイスいただき本当にありがとうございます。うまくできてるかわかりませんが、これからも頑張りますのでよろしくお願いします！ (2017年11月8日 20時) (レス) id: c93a555509 (このIDを非表示/違反報告)
うららk - おお！ １位おめでとうございます！ 陰ながらあなたの作品をいつも応援しています！ 更新頑張ってください。こんなに面白いのはあまり読んだことがないので、ワクワクします！ (2017年11月8日 18時) (レス) id: 469d2368ce (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - ことね提督 元燐華さん» めっちゃ嬉しいです(｀・∀・´)ありがとうございます！ (2017年10月28日 17時) (レス) id: c93a555509 (このIDを非表示/違反報告)
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