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185枚目 ページ5

「結局これかよ……」

「ちとガバガバすぎやしやせんかィ」

「大丈夫よ、門番のセキュリティくらいならこれで充分だわ」


脚絆(きゃはん)に着替えた三人。それぞれ、Aは小豆色、ロンドは藤色、アズマは紺色の衣装を身につけている。顔は見られないように、笠を深く被った。

アズマはドヤ顔で、宅配物に模した道具袋を担ぎ上げる。


飛脚(ひきゃく)ってわかる?配達屋みたいな仕事人なんだけど」

「郵便配達員的なアレだよね」

「そんじゃ、手紙でも届けるんですかィ?」


ロンドが顎に手を当て尋ねると、アズマはきっぱりと否定した。


「ピザを届けに行くわよ」





「ど、どうも〜、お仕事お疲れ様でございます〜」

「なんだ貴様ら。ここが城と知っての行いか」


はい初見から疑われた〜まあ俺だもんね〜ごめんね〜。第一印象が怪しいおっさんになっちゃったからこれもう詰みじゃね。

早くも諦めかける俺をぐいっと横に押しやり、アズマちゃんは意外と可愛くて上手い営業用スマイルを相手に差し向ける。


「すいませーん。あたしたち、ただのピザ配達員で。ルイカお姫様直々に頼まれちゃってるんですよもーやだー」


全然嫌そうじゃない「もーやだー」発言をかましては、きゃぴきゃぴした陽キャ感を醸し出す彼女。アズマちゃんは姫の護衛役も相まってよく知られているはずだが、耳としっぽを隠しているせいかてんで気づかれない。もしくは門番がポンコツとか?


「……して、そのピッツァは何処にある」


発音いいなこの門番。


「ここにあるでしょ?ほら、ロン吉!」


ロン吉って誰だよ!?そう思って後ろを向くと、炎魔法の応用でぽかぽかと箱の周りを温めるロンドくんの姿が。箱はもちろん道具箱だが、いやあマジでピザっぽい。なんか匂いがする気がするくらいだ。

門番は興味深そうにピザをのぞき込む。そりゃそうだろうな、ルイカちゃんが直々に頼むピザなんて初めてだろうし、気になるんだろう。

アズマちゃんはその隙をついた。


「よっ」

「「ガッ」」


両膝をぴょんっと跳ねあげて、門番2人の顎を容赦なくぶっ蹴る。門番たちはその場に倒れ込み痙攣したあと、眠るように気絶した。

最初から正攻法じゃねえじゃねえか!ピザ配達員役の意味!!


「さ、行くよ二人とも」

「……魔王様、こりゃ随分面倒な事になりそうですぜ」


なんで?と聞きつつ、ふとロンドくんの視線の先を辿る。

門の上に、監視カメラがあった。

とりまピース!(現実逃避)

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設定キーワード:男主 , ラブコメ , ギャグ   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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モモハ(プロフ) - えへへって笑い方良いですよね可愛いっすよね!!!ありがとうございます、ぜひ! (6月1日 13時) (レス) id: 98af2b3beb (このIDを非表示/違反報告)
しぇるふぃあ。 - あの…えへへ…お久しぶりです…新キャラもとっても可愛くて私幸せ…(( キャラ募集、できれば参加したいんですがキャラ設定について質問がありまして、キャラ募集の方で相談させていただきますね……遅くなりましたが続編おめでとうございます! (6月1日 11時) (レス) id: a3aac3bf63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モモハ | 作者ホームページ:o(`ω´ )o  
作成日時:2019年4月20日 17時

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