142枚目 ページ9
そして、なんやかんやあり当日。
城の前の広場に集まった国民たち。がやがやと騒がしいそれの中には、シルヴァ宰相と補佐イザベラの姿もあった。以前の町娘姿で、広場の中央にあるステージを眺めている。熱気漂う中、額の汗をぬぐいながらイザベラが口を開いた。
「暑いね、お姉ちゃん。何もこんなところじゃなくてさ、ほら、お偉いさん用の涼しい席のところ行こうよ。ボクらなら入れるんでしょ？」
うへえ、と渋い顔をして舌を出した妹に、自身の団扇で風を送りながら微笑む。
「そうね。でも、やっぱり国民の方々と同じ立場で見なくちゃ。その方がきっと、良いと思うの」
「そっか。じゃあ、ボクもお供するよ」
そんなほのぼのとした空気は、一瞬にして砕かれる。突如大爆音が鳴り響き、全員に耳鳴りを巻き起こしたのだ。全力でしかめっ面になったイザベラは見事なまでの舌打ちをかます。
「うっさいんだけど、何これ。なんかの曲？」
「そうみたいね……あら、ステージの照明がついたわね」
シルヴァの声につられて顔をあげたイザベラ。其処に移るは、ステージに立ってマイクを握りしめた、緊張丸出しのひや汗っかき魔王様。ぷるぷる足を震わせながらも、気張って声を出した。
「皆さん、どうも！俺が新しい魔王となったA・ラギファルトです！早速ですが、皆さんに向けてパフォーマンスします！見てってください！」
「パフォーマンス？」
相変らずの覇気のなさにはもう何も言わず、イザベラが呟いて首を傾げた。一方のシルヴァはと言えば、期待に胸を膨らませて視線をそこに注いでいる。魔王が去り、ざわめく民衆を前に現れたのは。
「さあさあ皆さん、静粛に＿＿」
「新たな魔王を祝福する時だ。俺らと盛り上がろうよ」
「そう、俺らの名は＿＿＿＿」
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モモハ(プロフ) - そらもちさん» あざーっす！アッもしかしたら中だるみなんでもないッス！てへ！(棒) (2019年4月28日 11時) (
レス) id: 98af2b3beb (このIDを非表示/違反報告)
そらもち - 面白いっすね！続編も読むぜよ(｀・ω・´) (2019年4月28日 10時) (レス) id: 35f31302c7 (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - ひかげのこさん» ありがとうございます！めっちゃ張り切ります(*´ω｀*) (2018年12月12日 17時) (レス) id: 0785378cec (このIDを非表示/違反報告)
ひかげのこ(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました！更新頑張って下さい！ (2018年12月12日 15時) (レス) id: 256366ff3c (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - 866さん» がんばります！(ﾃｽﾄｦﾔｯﾂｹﾀﾗ() (2018年10月8日 18時) (レス) id: 937a2c5722 (このIDを非表示/違反報告)
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