160枚目 ページ27
現在のあらすじ。
ロンドさんと私は魔王様たちとはぐれ探している中、何やら怪しい二人組を発見。
なんやかんやあってロンドさんがぶっ倒れ、私がピンチのところで救いのオネエさんが現れた、以上。
____なんて、思わず脳内で事の次第をまとめてしまう。そのくらい一気に色んなことがありすぎて、気が滅入ってしまいそうだ。
スオウさん、という一見美青年のオネエ剣士さん。あれ、そういえば……。
『貴女は確か、女王の臣下の。』
ってタマさん言ってたような……!
女王様たちとの謁見が許されたのは、魔王様たちだけ。私とロンドさんは会っていないので、よくわからなかったけど……まさか、こんなところで会うなんて。
私はうんとこしょと立ち上がると、スオウさんの隣に並んだ。
剣、じゃないみたい……刀(?)の束を握る彼は、訝し気に私を横目で見やる。
「何のつもりよ。危ないから下がってなさい」
「嫌です。私だって頑張ります!」
正直人と争った事なんてない。いやあの……ちょっとした喧嘩とかなら小さい頃はあったけど。足が恐怖で震えてしまうけれど、此処で逃げてしまえば後で私たちが魔王様たちの臣下と知れた時に恥となってしまう。絶対に、弱いところなんて見せたくない!
そんな私を見てどう思ったのかはわからないけど、スオウさんはそれ以上問うてくることは無かった。チャキ、と金属音を刀から発させると、相手のお二方も身構える。合図は、スオウさんだった。
「____行くわよ!」
「はいー!!!」
手に持つのはリンゴ飴の棒だけ。泣きそうなのをこらえつつ、私はタマさんとイナリさんに突撃した。
魔王様がこれを見たなら、ひのきの棒で中ボスくらいのキャラを倒しに行く感じに例えるかも、なんて。
り、リンゴ飴の棒でなんて勝てないよおお!!
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モモハ(プロフ) - そらもちさん» あざーっす!アッもしかしたら中だるみなんでもないッス!てへ!(棒) (2019年4月28日 11時) (レス) id: 98af2b3beb (このIDを非表示/違反報告)
そらもち - 面白いっすね!続編も読むぜよ(`・ω・´) (2019年4月28日 10時) (レス) id: 35f31302c7 (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - ひかげのこさん» ありがとうございます!めっちゃ張り切ります(*´ω`*) (2018年12月12日 17時) (レス) id: 0785378cec (このIDを非表示/違反報告)
ひかげのこ(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました!更新頑張って下さい! (2018年12月12日 15時) (レス) id: 256366ff3c (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - 866さん» がんばります!(テストヲヤッツケタラ() (2018年10月8日 18時) (レス) id: 937a2c5722 (このIDを非表示/違反報告)
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