157枚目 ページ24
同じころ、ソフィとロンド。
「ふぇええっ、ホントに何処でしょう魔王様たちっ！」
「あーあ、目ェ離しちまったなんて従者失格でさソフィさん」
「それはロンドさんもでしょう！」
もう、と頬を膨らませるソフィ。さっきまでの林檎飴はとうにお腹の中である。
(……にしても、やけに変な気配がすらァ)
二人で賑わいの止まない道を進む中、ふとロンドは傍らの裏路地へと目を向ける。禍々しい気配、魔力とはまた違っていた。テスト直前の学生たちの纏うオーラの如く、少しばかり殺気のようなものも交えられている。ロンドも、伊達に優秀な魔道士ではないのだ。
「ふぇｯ、ちょ、ちょっとロンドさぁん！そんなところに魔王様たち居ませんよ〜！」
「なあに、ちょっくら確認するだけでィ。もしかしたら裏路地で【ﾋﾟｰ】だの【自主規制】だのしてるかもしれねーだろ」
「ななっ、破廉恥ですっ！！」
ずんずんと裏路地に入り込むロンドの後を、顔を真っ赤にさせたソフィが慌てて追う。しかし、すぐに急に立ち止まったロンドの背中に鼻頭をぶつけることとなった。赤くなる鼻を手で押さえつつ、少しばかり目を吊り上げてプリプリ怒る。
「もう、さっきからなんなんですか！そんなところに何かむぐっ……！」
「しー。静かにしてろィ」
口を押えられたソフィは、もごもごと言いたげなものの、ロンドの視線の先に広がる光景を見ればピタリと挙動を止めた。
「こ、これって……」
「……縁起でもねｪや。こいつァ、とんだ旅行になりそうだぜ」
目の前に広がるのは、汚い身なりの男達が倒れている風景。皆、泡を吹いて倒れていた。十数人はいるであろう、狭い裏路地の至る所に横たわっている。
そして、そんな薄汚れた空間には似合わない、二人の少女の姿があった。
背丈は同じ。年頃もきっと同じくらいであろう、だいぶ若い。片方は白い羽織を身にまとい、白虎のお面をつけている。綺麗な白銀色の髪は、頭の上で二つのお団子にまとめられていた、
もう一人は、相対して黒と言った印象が残る。黒い羽織に、黒狐のお面。漆黒の髪は、白い女子と合わせるかのように、まったく同じお団子にまとめ上げられている。
「ひい、ふう、みい、よお……うん、大丈夫。ちゃんとお金集まったみたい。」
「そう。なら帰ろう。」
黒い少女が札束のようなものを懐に抱えれば、こくりと頷き歩き出す白い少女。
「おい」
ロンドは、彼女たちに声をかけた。
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モモハ(プロフ) - そらもちさん» あざーっす！アッもしかしたら中だるみなんでもないッス！てへ！(棒) (2019年4月28日 11時) (
レス) id: 98af2b3beb (このIDを非表示/違反報告)
そらもち - 面白いっすね！続編も読むぜよ(｀・ω・´) (2019年4月28日 10時) (レス) id: 35f31302c7 (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - ひかげのこさん» ありがとうございます！めっちゃ張り切ります(*´ω｀*) (2018年12月12日 17時) (レス) id: 0785378cec (このIDを非表示/違反報告)
ひかげのこ(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました！更新頑張って下さい！ (2018年12月12日 15時) (レス) id: 256366ff3c (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - 866さん» がんばります！(ﾃｽﾄｦﾔｯﾂｹﾀﾗ() (2018年10月8日 18時) (レス) id: 937a2c5722 (このIDを非表示/違反報告)
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