136枚目 ページ3
魔王の仕事部屋に、並んで正座する魔道士と猫又。その前には、憤然として立ちはだかるAの姿があった。
「何回目だお前ら」
「にゃんでカペルまで……」
「数えてねェでさァ」
「カペルちゃんは仕事をきっちりする！ロンドくんてめえ、ここ出禁にすっぞおら！」
ぶーたれる二人。主人の隣でその様子を見ていたアルフレッドは、自身の手帳らしきものを確認すると、ぱたんと閉じた。二人を見下ろし、冷ややかに言い切る。
「この調子だとカペルさんはクビ。村に強制送還ですね。ロンドさんは今までA様が言わなかったため言及しませんでしたが、不法侵入及び器物破損等が相次いでいます。警察署送りですね」
「「うわぁ……」」
「え、待ってアルくんなんかイラついてる？」
Aがそう尋ねると、アルフレッドはむうっと頬を膨らませて告げた。
「だから、朝から言ってるじゃないですか。大事な話があるんですってば」
それを聞いたカペルが目を光らせ、興奮気味に口を開く。
「え、え、それってままままさか告白にゃん！？」
「違いますっ！！もう……そろそろ、大帝国祭ですよ」
「何それ」
Aが声をかけると、アルフレッドが引きつり笑いをしながら目を細めた。
「……資料渡しましたよね」
「ああ、他の書類に紛れましたね、ぜんっぜん読んでないっスね」
「「おいA」」
カペルとロンドが声をそろえ、突っ込んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 77人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モモハ(プロフ) - そらもちさん» あざーっす！アッもしかしたら中だるみなんでもないッス！てへ！(棒) (2019年4月28日 11時) (
レス) id: 98af2b3beb (このIDを非表示/違反報告)
そらもち - 面白いっすね！続編も読むぜよ(｀・ω・´) (2019年4月28日 10時) (レス) id: 35f31302c7 (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - ひかげのこさん» ありがとうございます！めっちゃ張り切ります(*´ω｀*) (2018年12月12日 17時) (レス) id: 0785378cec (このIDを非表示/違反報告)
ひかげのこ(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました！更新頑張って下さい！ (2018年12月12日 15時) (レス) id: 256366ff3c (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - 866さん» がんばります！(ﾃｽﾄｦﾔｯﾂｹﾀﾗ() (2018年10月8日 18時) (レス) id: 937a2c5722 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
