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148枚目 ページ15

翌朝。気持ちいいくらいの快晴。ちょこんと浮かんでる真っ白な雲がいいよね。

そんなこんなで俺は今日も元気に仕事机に真摯に向かって(ブラック企業で働いて)ますけれども。

不意にこんこん、とノックされ、どーぞ、と気だるげに応じると、丁寧に開かれるドア。

「失礼します、A様。先日のボールの調査結果が出ました」

書類の束を持って軽く会釈したアルくんは、ササキ協力のもとに出た調査書を俺の目の前に置いた。そちらへ目線をやると、詳しく話し始める。

「ボールには二つ、文字と紋様が書かれていました。一つは」

と言って、紙を一枚めくるよう促される。そこにはその文字とやらの写真。アルくんが神妙な面持ちで頷く。

「『山中 康介』と。みみずみたいな字体で書き連なっていました」

「いやそれボールの持ち主じゃね、山中くんのボールなんじゃね」

一通り終わったら返してあげないとな。いや、真犯人山中くんの説もあるけど。

アルくんは俺の発言を適当に流し、もう一つの紋様ですが、とか言い始めた。聞いて。

「もう一つは……”ユンタジア公国”の国家の紋章でした」

「ユンタジア公国?なんで、まじか……」

ユンタジア公国は、前に本で知った。この国の隣国だ。確か結構厳格な指導者がどうたらこうたらだとかな。要するによくわかんねえわ。

アルくんは真剣な顔で続ける。日の光にちょっと照らされててなんかかっこいいんだけど。銀髪きらきらしてるね流石です。

「もしかしたら、この国に攻撃を仕掛けようとしているのかもしれません。今回はその予兆に過ぎない……警告、または宣戦布告だとの筋も考えられるかと」

「そうか、注意しとかねえとな。あ、そういやアルくん」

なんですか?と首を傾げるアルくんに、全然違う話題を吹っ掛けた。

「ちょっとリオナと新婚旅行行ってきます。日向ノ国だっけな」

途端に目を丸くし、フリーズしたアルくん。おや、と俺が思っていると、不意に深呼吸をし、

「危ないから駄目ですっ!!」

叫んだ。

解せぬ。

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設定タグ:男主 , ラブコメ , ギャグ   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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モモハ(プロフ) - そらもちさん» あざーっす!アッもしかしたら中だるみなんでもないッス!てへ!(棒) (2019年4月28日 11時) (レス) id: 98af2b3beb (このIDを非表示/違反報告)
そらもち - 面白いっすね!続編も読むぜよ(`・ω・´) (2019年4月28日 10時) (レス) id: 35f31302c7 (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - ひかげのこさん» ありがとうございます!めっちゃ張り切ります(*´ω`*) (2018年12月12日 17時) (レス) id: 0785378cec (このIDを非表示/違反報告)
ひかげのこ(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました!更新頑張って下さい! (2018年12月12日 15時) (レス) id: 256366ff3c (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - 866さん» がんばります!(テストヲヤッツケタラ() (2018年10月8日 18時) (レス) id: 937a2c5722 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モモハ | 作者ホームページ:o(`ω´ )o  
作成日時:2018年4月22日 21時

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