76枚目 ページ34
「こちらの白いツバキとかどうですかぁ？わたしのオススメなんですよぉ。花言葉は……『至上の愛らしさ』ですってぇ！」
きゃー！と声を上げる彼女に、そうなんだと頷くヴァルくんと、固まる俺。何というかね、俺この子ちょっと苦手だな多分。ぶりっ子って言うんかな……いや、頑張ってるんだろうけどね、おっさんにはついていけないテンションというか、うん。
でもめっちゃ可愛いわこの子。赤茶色のサラサラな髪を両サイドの高めに束ねて、綺麗な二つ結びだ。丸っこい瞳は碧色に煌めいており、白シャツに赤いエプロン、ショーパンを纏った小柄な身体といい、いかにも男ウケが良さそうである。
「あら、いらっしゃいませ」
不意に店の奥から聞こえた、鈴の鳴るような声。背後を振り返ると、そこには店員さんと少し似た女性の姿が。おそらく店員の一人なのだろう。若干大人びた彼女は、俺らにニコリと微笑んだ。ちっこい方の店員さんが、声を上げた。
「あ、お姉ちゃん！」
「イザベラ、留守番ありがとね。ごめんなさい、一人にしてしまって。もう私が代わるから休んで……」
「いーの！わたしだってぇ、一人でできるんだよぉ？」
隣に並ぶ二人。どうやら姉妹らしい。確かに身長と胸のサイズが違うわけだ、納得。
姉の方は髪を左側にまとめ、緩く結んでいる。ちっこい方よりも目つきがおっとりしていて、気品すら感じられそうだ。
姉の店員さんは俺の方を向くと、笑顔で口を開く。
「どのような方に贈る花でしょうか？」
俺の代わりに、側に居たヴァルくんが答える。
「あー、このおっさんの姪っ子。まだ１２歳くらいなんですよねー。何かオススメありますか？」
姪っ子じゃないけどな、と心の中で苦笑する俺。
それでしたら！と彼女は少し離れた場所に置いてあった花瓶から花を手に取り、こちらにやって来る。やって来るのだが。
濡れていた床に滑った。
「ひゃあっ！？」
「え、ちょ、ぶふぉ！？」
そして、俺は巻き込まれましたとさ☆
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866 - モモハさん» どーいたしまして！！ (2018年7月15日 20時) (
レス) id: 4d6199feac (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - 866さん» ありがとうございます！そう言っていただけるともう、あれです、昇天します()ありがとうございます！ (2018年7月15日 16時) (レス) id: 7ea4a0fdca (このIDを非表示/違反報告)
866 - たまにメタなとこが出る、それがいい！！ (2018年7月15日 7時) (レス) id: 4d6199feac (このIDを非表示/違反報告)
866 - 凄く面白いです！！ (2018年7月15日 7時) (レス) id: 4d6199feac (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - リックンさん» そうなんですか、最近低浮上気味なんですが……これからも頑張ります(*´∀｀*) (2018年6月27日 21時) (レス) id: c93a555509 (このIDを非表示/違反報告)
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