64枚目 ページ22
そうして、三人の間には微妙な静寂が訪れる。
最初に沈黙を破ったのはリオナだった。
「＿＿さて。帰るわよ、A」
「え、帰んの？」
目を丸くしたAに、は？と怪訝な顔を見せたリオナ。ノアはやれやれと笑顔で息を吐き、優しい瞳で彼女を捉える。
「……『家』に、帰るのか」
「ええ。お兄様、元気そうでよかったわ」
「ああ。今度は私が行こうかな」
ノアはリオナを一瞥すると、Aのもとにやって来た。思わず身構えるおっさん。一方、ノアは顔をおっさんの耳に近づける。
「A殿」
「はい？」
「泣かすんじゃねェぞ」
今までとは一変し、ドスの効いた低い声に凍りつくAを他所に、笑顔で背を向けたノア。
ラファエルがああなのも頷ける。首縦に振りすぎてもげるわ。
「いいですよ。同盟ですよね」
「っえ」
いきなりの発言に、奇声をあげたA。
そういや、もともとそのつもりで来たんだったな。９枚前とかもう覚えてねえよ。
ノアは笑顔のまま振り向き、Aに向かって手を差し伸べた。
「国も、妹も。よろしくお願いします」
「うっス！……あだだだだ」
いや痛えよ義兄さん。
「さ、どうぞ乗ってください」
「私助手席がいいわ」
そそくさと乗り込むリオナ。
1日後。出発に用意されたのは、まさかのペンツだった。ほら、あの……あれだよ、お高い車。
来た時馬だったからな？世界観がよくわかんなくなってるといいますか。まあ、俺が免許証持ってないから馬だったわけで。車はウチの国にもあるんだけど。
こういうとこが本当に世界観こんがらがるよな。読者の皆さんの世界とファンタジーな世界がごっちゃになってるっつーか。だからほら、エアコンあるしファミレスあるしコンビニあるし。ま、どうにかなるよな！な⁉
ペガサスとか乗ってみたかったなあ、と思いつつ車の後部座席に乗り込んだ俺。
「シートベルトをおつけください！自分が車を運転するエフラムであります！」
「ゔ、車ん中で叫ばないでくれますかねェ……」
「了解であります！」
むきむきハゲメガネ。通称エフラムくん。ラファエルくんの兄さんなんだっけか。あれだな、おでこに目ェ描いたらもろド○ゴンボールインテリ天○飯だな。ウケる。
っつーかリオナちゃん静かだと思ったらツムってんのかよ。俺もポケ○ンGoしよ。
……なんだと。
ここツ○ツボしかいねェ。
そんなこんなで帰宅する、リオナとAでした。
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866 - モモハさん» どーいたしまして！！ (2018年7月15日 20時) (
レス) id: 4d6199feac (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - 866さん» ありがとうございます！そう言っていただけるともう、あれです、昇天します()ありがとうございます！ (2018年7月15日 16時) (レス) id: 7ea4a0fdca (このIDを非表示/違反報告)
866 - たまにメタなとこが出る、それがいい！！ (2018年7月15日 7時) (レス) id: 4d6199feac (このIDを非表示/違反報告)
866 - 凄く面白いです！！ (2018年7月15日 7時) (レス) id: 4d6199feac (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - リックンさん» そうなんですか、最近低浮上気味なんですが……これからも頑張ります(*´∀｀*) (2018年6月27日 21時) (レス) id: c93a555509 (このIDを非表示/違反報告)
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