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56枚目 ページ14

一方、リオナは__

「エシナモ、いないわね……」

夜の厩舎を一人、歩き回っていた。なお、この国の厩舎にいるのは馬だけではない。

月光を浴び、虹色に輝く鋭い一本角。

純白の毛並み。絹のような手触りの体。

そして、夜空に浮かび上がった、白い翼。

__フィーハル王国の固有種、ペガサスだ。

ペガサスは戦闘では上空から敵を見下ろす一方で、古くから観光にも用いられている。ラギファルト大帝国を始めとする他の国には生息しない、珍しい生き物だ。

リオナがてくてくとペガサスたちの間を通るなか、ふと何かの物音が聞こえる。ゆっくりと近づくと、そこには少女の姿が。

リオナが、少女の名を呼ぶ。

「エシナモ」

「うおうっ」

肩を震わせ、ばっと振り向いた少女。厩舎係専用の橙色タートルネックに、デニムのオーバーオール。深く被っていたはずのデニムのハンチングが地面に落ちた。そこから覗いた顔は、まだ幼い。栗毛のハーフアップの髪が微かに揺れ、丸っこい紫の瞳がリオナを捉えた。

「リオナ!……さ、さま」

「いいわよ呼び捨てで。久しぶりね」

リオナが微笑みながらエシナモを見ると、鏡のように彼女の口角も上がった。

「ただいま、エシナモ」

「リオナ、おかえりなさい」

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設定タグ:ファンタジー , ラブコメ , 男主   
作品ジャンル:ギャグ, オリジナル作品
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866 - モモハさん» どーいたしまして!! (2018年7月15日 20時) (レス) id: 4d6199feac (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - 866さん» ありがとうございます!そう言っていただけるともう、あれです、昇天します()ありがとうございます! (2018年7月15日 16時) (レス) id: 7ea4a0fdca (このIDを非表示/違反報告)
866 - たまにメタなとこが出る、それがいい!! (2018年7月15日 7時) (レス) id: 4d6199feac (このIDを非表示/違反報告)
866 - 凄く面白いです!! (2018年7月15日 7時) (レス) id: 4d6199feac (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - リックンさん» そうなんですか、最近低浮上気味なんですが……これからも頑張ります(*´∀`*) (2018年6月27日 21時) (レス) id: c93a555509 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モモハ | 作者ホームページ:( ´∀`)  
作成日時:2017年9月17日 10時

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