狛犬さんと狼もどき4 ページ37
オリ「…カロ」
俺が走りながら名を呼ぶと、後に続いていたカロはビクリと肩を震わせる。
カロ「な、なんだ」
オリ「お前、いつからこの村に出入りしていた」
さっき悲鳴あげた奴当ててたよな、と付け足すと、おずおずと白状し始める。
カロ「大分前…3年?くらい…」
オリ「賊に会った事は?」
カロ「あります。そんで、毎回やっつけてました…」
オリ「へえ…」
しばしの沈黙に耐え切れなくなったのか、カロがだって!と声をあげる。
カロ「友達がほしかったんだ!…ずっと、オリがいないとき寂しかったから」
俺は目を見開く。そうか…そうだよな。
お前だって、仲間がほしいんだ。
俺はうつむく。
オリ「俺は、全然信用されてなかったな…」
4年前―カロを拾う直前だって、そうだった。
村長が賊と手を組んでいた。だから俺はヤツを半殺しにしてやったんだ。
なのに、あのアホどもはー!
カロ「オリ?オリ!」
オリ「―ん、なんだ」
ぼーっとしてたぜ、というと、カロは怪訝な顔をしながら頭巾を被る。
カロ「大丈夫か?賊がこっち来たぞ」
村人は…ほとんど惨殺されている。残りの奴は
アグネ「皆さん!とりあえずこちらへ!」
避難している。いいぞアグネ。
カロ「―――おえっ」
無残な遺体となった友人を見て、カロは吐き気を催しているらしい。うずくまっている。
オリ「カロ、別に戦わなくてもいい。休んでr」
カロ「嫌だ。私は…狛犬だから」
そういって立ち上がったカロの瞳には、鋭い一筋の光があった。
狛犬、か。
たぶん友人かその親どもがつけたものだろう。
オリ「んじゃ、俺は狼もどきだな」
カロ「オリ、二人でこの村を」
二人「守ろう」
アグネ「あの〜、僕の扱い…」
アグネも。
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
76人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モモハ(プロフ) - はい!ありがとうございます!コメ欄でニヤニヤしてます!モフモフシンア了解しました! (2017年4月6日 23時) (レス) id: bc42b5b1a5 (このIDを非表示/違反報告)
塊葉(プロフ) - ニヤニヤしながら見させてもらっています!オチはモフモフシンアでお願いします! (2017年4月6日 23時) (レス) id: 5406e628f6 (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - あ、あ、あ、ありがとうございます!!フニャフニャな作品ではありますがこれからもよろしくお願いします!了解です! (2017年4月6日 0時) (レス) id: bc42b5b1a5 (このIDを非表示/違反報告)
祢々子(プロフ) - 更新頑張ってください。シンア落ちでお願いします! (2017年4月6日 0時) (レス) id: 5406e628f6 (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - ありがとうございます!わかりました! (2017年4月5日 22時) (レス) id: bc42b5b1a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ