留まらない 続 ページ13
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「おにー、ちゃん」
「？」
「もう私、大丈夫だよ」
だから安心して眠っててよ。もしそれでも心配で仕方がなかったら、あっちから見ててよ。
そう伝えると、おにいちゃんは少し唖然として、それからすごくすごく悲しそうに笑った。なんだかその笑顔を見ると胸が苦しくなって、涙がまた溢れてきた。フローリングは大洪水だ。
「そっか……立派に、なった。とても」
「…………う、えっ」
そりゃあ、あなたの妹だもの。嗚咽に呑み込まれた返事を受け取ってくれたのか、乗せられたままだった手がとても優しく髪の毛をかき混ぜていった。いつかも私にしてくれたみたいに。
「いいかい。部屋はいつも綺麗にして、あとは脱いだものはきちんと洗濯籠に持って行くこと……それと、好き嫌いも駄目。夜更かしも、必要以上に走り回るのも」
「…………うん」
「Aのことだ、実は僕も言うほど不安ではないよ。きっとできるさ」
目の前のおにいちゃんは光の粒になっていく。名残惜しそうなおにいちゃんとハイエロさんと目があった。
「じゃあね、向こうで待ってるよ………あ、でもなるべくゆっくり来てくれた方が嬉しいかな」
「＿＿＿＿おにい、ちゃん！」
いかないで、と叫んだ掠れた声は玄関のベルの音にかき消された。完全に消えてしまった光に作れる限りの笑顔を向けてから涙を拭いて玄関のドアを開ける。
「………花京院典明の、妹か」
特徴、完全一致。
この人はおにいちゃんが目をキラキラさせながら語ってくれたお友達の、承太郎さんだ。帽子を下げながらいいずらそうにしている。知ってるよ、おにいちゃん死んじゃったんでしょ。それよりも、はやく。
「俺は空条承太郎、実は」
「待ってました、早く、旅のこと聞かせて下さい」
彼は酷く驚いたようだった。
そして、私の背後を見てハッとしたあと短く返事をして何かを私に握らせた。手を開けるとおにいちゃんのしていたピアスで。
私も後ろを振り返ってみたけど、何も見えなかった。
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【承太郎】最後まで君を思う【幻想郷の神になってみたい】→←【花京院】留まらない【株主】
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令 - ☆メロディ☆さん» ありがとうございますッッ こちらも遅くなってすいません！ (2016年1月12日 17時) (
レス) id: 87c5cd9cb5 (このIDを非表示/違反報告)
☆メロディ☆(プロフ) - 令さん» 返事超遅くなってすみません（地面に頭刺しながら土下座）どうぞ！！ (2015年12月23日 20時) (レス) id: dce3d3ec90 (このIDを非表示/違反報告)
令 - 私も書かせていただいてもよろしいでしょうか・・・・？ (2015年11月22日 17時) (レス) id: 87c5cd9cb5 (このIDを非表示/違反報告)
レア＠撫子(プロフ) - ☆メロディ☆さん» な、なんかすいません………ありがとうございます！ (2015年11月14日 19時) (レス) id: 13737a5553 (このIDを非表示/違反報告)
☆メロディ☆(プロフ) - レア＠撫子さん» 自分でも納得行かなかったんで削除しました。これで直るかと…。 (2015年11月14日 17時) (レス) id: dce3d3ec90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆メロディ☆ x他2人
作成日時：2015年9月16日 15時
