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平日の朝。いつも通りの時間に目覚めたのに、いつも通りの朝ではなかった。
いざ「 A!!どうしよう!! 」
『 なに、朝から 』
いざ「 俺、今日泊まりの収録になっちゃったから明日まで帰って来れないの! 」
『 ふーん…って、え?!ほんとに?? 』
いざ「 まじでどうしよう。 」
『 それ、結構困るんだけど 』
いざ「 あ!わかった!誰かに面倒見てもらうように頼むよ! 」
『 いやでも流石に迷惑かける訳にはいかないから1人でいるって 』
いざ「 えぇーちょっと心配、だいぶ心配! 」
『 大丈夫大丈夫。 』
いざ「 ほんとに?Aが言うなら、じゃあ行ってくるね 」
『 はーい。行ってらっしゃい 』
兄がいない一日というのは考えたこともなかった。どんだけ仕事が多くても絶対に家に帰って来てくれたし、私の生活に兄がいることがいつの間にか当たり前になっていたんだ。
その日は16時に講義が終了。オフィスに用はないからスーパーに立ち寄った後真っ直ぐ家に帰ってきた。
静かなリビングがやけに寂しく感じたのは何故なんだろう。あの生活に慣れているから?
そんな事を考えながら晩御飯を作る
今日は一人分でいいのに、癖で二人分の材料を買ってきてしまった。
『 こんな食べれないのに…笑 』
出来上がったご飯は綺麗に二人分。
どうしようか考えていたとき
ピーンポーン
家の呼び鈴が鳴った
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作者名:さくもち | 作成日時:2021年2月24日 10時