第２００話 ページ11
九代目に養子として引き取られたこと
ボンゴレの血が自身には流れていないこと
そしてブラッド・オブ・ボンゴレなくしては、跡継ぎとして認められないこと
真実を知った彼は九代目を引きずり下ろし、ボンゴレを手に入れることを誓った
強い怒りを糧にして────
《…これが俺の知ることの全てだ…揺りかごの後に調べた》
XANXUSさんは「くだらない」と一言、吐き捨てる
何の否定もない、ということは今の話は全て本当なのだろう
「九代目が…裏切られてもお前を殺さなかったのは…
最後までお前を受け入れようとしてたからじゃないのか…？」
真っ直ぐとした瞳で、真摯に言葉を投げかける
「…九代目は血も、掟も関係なく
誰よりもお前を認めていたはずだよ…
九代目は、お前のことを本当の子供のように──」
「っるせぇ！！」
拒絶するような怒声
しかし、今の彼に恐怖は感じなかった
その代わり同情と憐れみが浮かんでくる
「気色の悪い無償の愛など！クソの役にも立つか！！
俺が欲しいのはボスの座だけだ！
カスは俺を崇めてりゃいい！！
俺を讃えてりゃいいんだ！！」
息も絶え絶えになりながらそう主張する
だがその勢いで彼は再び吐血する
流れた大量の血液のせいでリングが滑り、指から外れる
まるでXANXUSさんの血を拒むように
「ぐっ…」
「XANXUS様、貴方にリングが適性か協議する必要があります」
「だ、黙れ！！叶わねーなら蜜連れだ！
どいつもぶっ殺してやる！！」
彼の言葉を皮切りに全員が戦闘態勢に入る
お互いに、それぞれのボスを守るようにして立つ
満身創痍の私達を見てベルフェゴールさんは嘲笑した
「ししっ、死に損ないばっかじゃん
こりゃ100％間違いなし、お前ら死んだわ」
「てめえ、見えてねーのか？二対六だ！
分がわりーのはそっちだぜ」
事実を述べた獄寺さんにマーモンさんが淡々と答える
「一体何の事だい？
君達の相手はこの何十倍もの戦力だ」
「！？」
「総勢五十名の生えぬきのヴァリアー隊が間もなくここに到着するのさ」
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作者名：るるぶ | 作成日時：2024年4月16日 23時
