高橋涼介しか勝たん！ (ページ2)

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『んん～』

太陽がとっくにてっぺんを過ぎた頃私は起床する。
今日は15時からラストまでGSでバイトだ。
今から準備すれば間に合う…はず！

『バイトだるいな～…ぁー働きたくない…』

だるくても頑張る私…えらいよなぁ…もっと世の中は私を褒めるべきだと思う…！

「ようやく起きたのか。おはよう。」

ベットから這い出て、恨めしく時計を見つめていると声をかけられた。この低く心地よく耳に入る、この声は…！！！

『涼介くん！！！！！！！』

バッ！っと振り返るとそこには、ドアにもたれる世界一かっこよくて美しい、他の家の子には絶対的羨ましいだろう、人類というカテゴリーを凌駕する、私の！お兄ちゃんがいた。

『涼介くんおはよー！朝イチに涼介くんの顔が見られるなんて運がいいぞ！！！私は！！！
今日も好きすぎる…毎日結婚したいくらいだよ…』

涼介「俺は毎日離婚なんてごめんだぞ。15時からバイトなんだろう？ご飯作ったからおいで。」

両手を広げてにこやかに私を待っている。ナンコレ…こんなお兄ちゃん最高すぎる！！！私は涼介くんに飛びついてそのまま一階のリビングに運ばれていった。

「え、アニキ、そいつ起きたのかよ？!さっきは蹴っても起きなかったんだぞ！！！」

このひどくていじわるで、パツキンのくそ野郎は大好きな涼介くんの弟で、ウルトラぷりちーな私の一つ上のお兄ちゃん…その名も、啓介…。
涼介くんに似ないで残念である。