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臣さんの車の助手席。
すっかり暗くなった外の景色を眺めながら、剛典との河川敷ドライブを思い出していた。
…今頃店の片付け真っ最中かな。
キーホルダーにした四つ葉を掌に包み込んだ。
笑顔を思い浮かべると、会いたい気持ちが溢れてくる。
結構重症(笑)
後でメールの返信しよう…。
ちらっと横を向けば、窓枠に肘をつきながら運転しているきれいな横顔。
いまだに…ドキドキしてしまう…。
本当…悔しいぐらい、非の打ち所がない男だ。
当たり前だけど、剛典の車より広くて臣さんが遠い…。
いつまで経っても埋まらなかった…ほんの数センチの距離。
マンションの脇に停車すると、臣さんがヘッドライトを落とした。
『ありがとう…ございました』
臣『いつから？』
バッグを抱え、降りる準備をしたあたしの腕を掴んだ。
臣『体調が悪くなった時期だよ』
少し怒った様な顔…。
でもこれ、凄く心配してる時の顔でもあるんだ。
『…ひとりで住み始めて少し経ったぐらいから』
あたしの言葉を聞いて、大きなため息をついた。
臣『何で相談しない。心配掛けるから、なんて言わせねえよ？』
困り顔のあたしの瞳を優しく見つめる。
臣『俺に遠慮する必要はないって散々言っただろ？…これじゃ、俺がどんな気持ちで独り暮らしさせたかわかんねえじゃん』
……え？
臣さんの瞳が少し揺れた気がした。
何だか…いつもと違う。
『あたしがいると、女も連れ込めないって言ったの臣さんじゃん(笑)』
…何でそんな顔するの？
ハンドルにもたれ掛かっていた臣さんが、ゆっくりあたしに向き直った。
臣『…岩田。どうするつもりだよ』
いきなり剛典の事を聞かれて動揺を隠しきれない。
思わず視線をそらす。
『…もう終わったじゃん。盗聴器も回収したし…』
臣『仕事はな…』
…そうやって、何でもお見通しみたいな顔しないでよ…。
そりゃ、あたしは単細胞で分かりやすい性格かもしれないけどさ…。
臣『奴は…やめとけ』
…いつもあたしが傷つかないように先回りしてる…。
ずるいよ…臣さんは…。
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もちたゆ(プロフ) - アン様ご無沙汰しております(*^^*)続編の方なのですが書き留めていたかなりのページ数が消えてしまい意気消沈しておりました…。励みになるお言葉ありがとうございます(*^^*)頑張ろう…またのぞいてみて下さい！ (2018年10月1日 21時) (
レス) id: 5fbd8900a9 (このIDを非表示/違反報告)
アン(プロフ) - 久々来ちゃった( *´艸｀)やっぱ、吸血鬼さん大好きやわ〜〜♪( ´▽｀) (2018年9月30日 23時) (レス) id: 64b2d92415 (このIDを非表示/違反報告)
もちたゆ(プロフ) - ひろ様、コメントありがとうございます(*^^*)なかなか物語を進められず申し訳ございませんm(__)m必ず完結させますので、どうか最後までお付き合い下さい(*´ω｀*)とても励みになりました。ありがとうございます！ (2017年5月16日 22時) (レス) id: 5fbd8900a9 (このIDを非表示/違反報告)
ひろ(プロフ) - こんばんは、はじめまして。続きが気になって一気に読みたいのですがそうもいかず、ヒマを見つけては読ませて頂いてます。挨拶は最新ページまで読んでからと思っていたのですが、もう少し時間がかかりそうなので...どうなるの？吸血鬼の正体を想像しながら読んでます。 (2017年5月16日 20時) (レス) id: cbdd06dc5c (このIDを非表示/違反報告)
もちたゆ(プロフ) - 聖也様、コメントありがとうございます(*^^*)容姿完璧な主人公に対抗するには、内面の美しい良い子でなければいけないと思いました〜。でも少し可哀想だったでしょうか…( ´-｀)是非最後までご覧になってみて下さい。よろしくお願い致します(*^^*) (2017年5月5日 22時) (レス) id: 5fbd8900a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちたゆ | 作成日時：2017年3月9日 18時
