▽ ページ17
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You side
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敬『もう一件付き合わない？』
だいぶ飲んだ筈なのに、顔色ひとつ変わってない。
この人も臣さんみたいな酒豪なんだろうか。
『もう契約終了です』
ちょっと突き放した様に言うと、あからさまにシュンとするから吹き出してしまった。
『また、機会があったら是非(笑)』
そう言ったあたしの手を握ると、左手を上げタクシーを停めた。
敬『俺にそんな社交辞令通用しないよ。送らせて』
さっきとは別人みたいな真剣な顔。
素敵な人だよね。
大人だし。
…だけどね…あたしの心は一ミリも揺さぶられない。
……だって…。
………。
………え？
あたしの背後から近付いてきた癖のある足音に振り返る。
……なん…で？
そこいたのは、今、頭の中で思い描いていた本人だったからだ。
『……剛典』
無表情で歩いてくる剛典に唖然とする。
…どうして？
なんでこんな時間に、こんな場所にいるの？
言葉も無く立ち尽くしているあたしの目の前で立ち止まった。
岩『…何してるの？』
あたしと田崎を交互に見る。
岩『手、離せよ』
あたしの手を取ると別人の様な怖い顔で田崎を睨んだ。
敬『…あんた誰』
威嚇を含んだ低い声に動じもせず、睨み合う二人。
岩『俺はAの彼氏だと思ってるけど、Aは違うの？』
そう言ってあたしを見下ろした。
剛典に手を握られたまま、首を横に振ることしか出来ない。
岩『俺が送ってくから』
剛典の言葉に田崎が大きくため息をつく。
敬『…価値観を変えたのは彼？』
『…うん』
敬『…そっか』
タクシーに一人乗り込み笑顔を向ける。
敬『すげえ、楽しかったよ。次の偶然に期待してる。…またね』
はにかんだ様な笑顔に頭を下げると走り去るタクシー。
取り残されたあたしをじっと見つめる剛典。
岩『何やってんの？』
『…仕事で』
まだ話し終わらないあたしの腕を掴んで歩き出す。
…すごく…怒ってる。
剛典がこんなに怒ってるの見たことない。
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もちたゆ(プロフ) - アン様ご無沙汰しております(*^^*)続編の方なのですが書き留めていたかなりのページ数が消えてしまい意気消沈しておりました…。励みになるお言葉ありがとうございます(*^^*)頑張ろう…またのぞいてみて下さい！ (2018年10月1日 21時) (
レス) id: 5fbd8900a9 (このIDを非表示/違反報告)
アン(プロフ) - 久々来ちゃった( *´艸｀)やっぱ、吸血鬼さん大好きやわ〜〜♪( ´▽｀) (2018年9月30日 23時) (レス) id: 64b2d92415 (このIDを非表示/違反報告)
もちたゆ(プロフ) - ひろ様、コメントありがとうございます(*^^*)なかなか物語を進められず申し訳ございませんm(__)m必ず完結させますので、どうか最後までお付き合い下さい(*´ω｀*)とても励みになりました。ありがとうございます！ (2017年5月16日 22時) (レス) id: 5fbd8900a9 (このIDを非表示/違反報告)
ひろ(プロフ) - こんばんは、はじめまして。続きが気になって一気に読みたいのですがそうもいかず、ヒマを見つけては読ませて頂いてます。挨拶は最新ページまで読んでからと思っていたのですが、もう少し時間がかかりそうなので...どうなるの？吸血鬼の正体を想像しながら読んでます。 (2017年5月16日 20時) (レス) id: cbdd06dc5c (このIDを非表示/違反報告)
もちたゆ(プロフ) - 聖也様、コメントありがとうございます(*^^*)容姿完璧な主人公に対抗するには、内面の美しい良い子でなければいけないと思いました〜。でも少し可哀想だったでしょうか…( ´-｀)是非最後までご覧になってみて下さい。よろしくお願い致します(*^^*) (2017年5月5日 22時) (レス) id: 5fbd8900a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちたゆ | 作成日時：2017年3月9日 18時
