九十五話 ページ7
煉獄side
有『…煉獄くん。お夕飯なにがいい?さつまいもなら沢山あるけど…何が食べたい?……もしかしてあんまりお腹空いてない?ねぇ…煉獄くんってば…』
心配そうに俺の顔を除くAを勢いのままに抱きしめる。
有『…どうかした?』
どうかしただと?俺は、怒っているんだA。
今日、竈門少年達の頭を撫でるときの顔。
君はとても愛おしそうで、優しい笑顔をしていた。
恋人でもない竈門少年達に。
煉「いつも言っているが、何故君は誰にでも愛想を振りまく?昨日言った言葉は、嘘だったのか?」
有『…嘘じゃないよ?炭治郎くん達はあくまで後輩として接してるだけだし…』
煉「でも、あんなに愛おしそうな顔をしていたのは何故だ!…今だって名前すら読んでもらえない!竈門少年達は下の名前で呼んでいるのにだ!」
感情が抑えきれずつい声を荒らげてしまいAの肩がびくりと震えた。
有『…声が大きいよ…き、杏寿郎…もしかして嫉妬しちゃったかな?』
困ったように笑うAは、俺に横になるように指示する。
俺の頭を持ち上げAの柔らかい膝に優しく乗せた。
Aの細くて白い指が俺の頬を撫でる。
それにすり寄ると擽ったそうに身をよじった。
煉「A…好きだ。ここ最近毎日、四六時中嫉妬している…君には、俺のものだという自覚が無さすぎる…何度も言わせないでくれ…」
俺は起き上がるとAの唇に口ずける。
有『昨日も同じような事いわれたのに…自覚が足りませんでした…すみません。』
煉「許さん…」
有『どうしたら許してくれるの?』
普段なら、そのまま朝まで喰らい尽くすのだか明日も教科訓練だからそれは辞めておこう。
煉「じゃあ…さつまいも料理を沢山作ってくれ…あと、お風呂は一緒に入る。それで許す。」
有『お、お風呂も?ちょっと恥ずかしいけど杏寿郎が許してくれるなら…それで…』
その場から逃げるように立ち去ろうとするAにもう一度「好きだ」と伝えた。
Aは、恥ずかしそうに『私も…好き。』と言い俺に軽く接吻をする。
Aから初めてされた接吻は、どんなに甘いお菓子よりも甘い気がした。
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みるく(プロフ) - 華さん» ありがたいお言葉をいただき本当に嬉しいです。最近は忙しくてなかなか更新できていませんが出来るだけ早く更新できるように頑張ります! (2021年10月23日 18時) (レス) id: 14f43f79f7 (このIDを非表示/違反報告)
華 - いつも更新楽しみにしています!本当にこの作品が好きです。これからもがんばってください。応援しています! (2021年10月23日 18時) (レス) id: 95cefb630e (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - 桃んさん» ありがとうございます! (2021年9月6日 9時) (レス) id: 6c726376e6 (このIDを非表示/違反報告)
桃ん - 続編おめでとうございます!!!!!! (2021年9月6日 9時) (レス) id: 7c2939c0a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるく | 作成日時:2021年9月5日 14時