炎柱、恋をする。(過去編)

三十三話 ページ40

Aは、鳥のさえずりと共に目を覚ます。
布団から出て柱にかけてある時計を見ると時計の針は10時を指していた。
有『…やばい！！』
Aは、急いで支度を着ていつも冬乃がいる庭に走っていく。









しかし…そこに冬乃の姿はなかった。
有『あれ？…師範…。』
辺りを見渡しても冬乃の気配すらなかった。
屋敷の中に戻り冬乃の部屋の近くに行くと
冬乃のボソボソとした声が聞こえてくる。









冬「……Aは…私の継子だから…私の呼吸を習得するべきよ……カナエさんがAに花の呼吸を……教えたって……ブツブツ……」襖を少し開けると頬を赤くしてモジモジする冬乃の姿があった。









有『か、可愛い……』声を出してしまったことに気づきAは、慌てて口を塞ぐが時すでに遅し。
冬「なっ何を見てるの！！私の部屋に入るなって言ったわよね！！というかやっと起きたの！？
昨日…呼吸を教えるって言ったわよね？」









有『し、師範…私…カナエさんの継子になるんですか…？』
冬「ちがうわ。これからも、あなたは私の継子よ。カナエさんが、Aに花の呼吸を教えたいって言っているの……」








有『……花の呼吸？なんで私に……』
冬「貴方には、花の呼吸の方があってるかららしいわ。あと…可愛いから教えたいんだって……。」









なんでやねん！！









うお…文字数…

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