炎柱、恋をする。(過去編)

二十六話 ページ30

有栖川side









それから私は、東雲さんのお屋敷に連れて行かれた。
とっても立派なお屋敷。
冬「ここが私の家。少し着いてきてくれるかしら。」
冬乃さんはそう私に言って、お屋敷には入らずそのまま山に入り出す。









しばらく歩いていたら冬乃さんが、火葬場のようなところで足を止めて今まで背中に背負っていたお母様をおろした。









冬「お母さんに別れを言いなさい。」
なんとなく察しはついていた。
ただ思いたくなかっただけ…。
これから燃やされるのだ。









有『お母様…今まで私を育ててくれてありがとうございました…っ…心臓の弱い私を支えてくれてありがとう…私は…私はっ！！貴方がお母さんでよかったっ！
お母様大好き！！』











涙が溢れて止まらなかった。
さっきたくさん泣いたはずなのに…
冬「大丈夫。貴方は私が強くしてみせる。そして母親の仇を打つの。あなたならできる。」
冬乃さんに抱きついて大声で泣いた。









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雅の訃報は、ドナルド達にも伝えられた。
これからの事を話すためにドナルド達は、日本に来日した。
彼女が母親の仇を打つために鬼殺隊に入ることに関してドナルドは、何も言わなかった。







ド「Aは、何事にも挫けず頑張るんだよ。」
それだけ言って心臓の薬と2人が生活に困らない程度のお金を置いて帰っていった。








Aをフランスに引き戻すわけでもなくただそれだけをAに伝えた。
ドナルドにとってそれが父親としての責務と思ったからである。








そんなドナルドの行動を見て自分も”強くなろう”と心に誓ったAであった。









更新が遅くなりすみません…
次の話からは、Aちゃんの鍛錬の様子を中心に書いていこうかなと思ってます！

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