炎柱、恋をする。(過去編)

十話 ページ12

Aside









？「私は、リチュール・アルチュール。新薬の開発に日々精進しているんだ。」
そう自己紹介をして私に近づいてくるリチュールさん。
恐怖を感じて思わず後ずさってしまった。
有『そ、そうなんですか…なんで私のこと…知って…「君は有名なんだよ！毎年音楽コンテストで総合優勝！勉学ではピカイチ！」









有『…っ別に…』
リ「でも体は人より劣ってるけどね？体さえ丈夫だったら完璧なのに！」
この人…なんでそんなこと知ってるの？
なんでそんなこというの！？
リ「話が逸れてしまったね！！で。本題にはいろうか。」
急に顔が近くなり腕を掴まれ痛みが走る。
有『…っ！！』









リ「君には、新薬の実験台になって欲しいんだ。」









有『…え？』
リ「世界中には君みたいな心臓病に困っている人が大勢いるんだ！その人たちの命を助けるためにも協力してくれないか？」









もし…





実験台になったら私は…








どうなるの？









有『協力したらどうなるんですか？』









リ「死ぬよ？当たり前でしょう。君が死ねば大勢の命が助かる。それってとっても素敵なことだ。」
有『私には判断ができないから…とりあえず…。』
リ「だめだよ。君の体のことだ。なぜ家族に相談話しなきゃいけないんだ？」









そのセリフにAの体が凍りついた。

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