炎柱、恋をする。

番外編1 ページ45

宇髄が珍しく焦った様子で蝶屋敷に、駆け込んできた。
し「どうしたんですか！？」
宇髄の普段見せない顔に胡蝶に緊張が走る。
宇「驚かないで聞いてくれ…Aが！」
胡蝶は息をのむ。




宇「有栖川が小さくなった…。』




予想外の答えに胡蝶は、表紙抜けた顔をする。
有『この人だあれ？』
宇髄の背後からひょこりと顔をした小さな少女…もとい有栖川がこちらを不安そうな顔で見てきていたのだ。
何故こうなったのか…その過程をお話ししよう。






音柱の宇髄と雪柱の有栖川は、合同任務に出ていた。
宇「最近、煉獄とはどうだ？」
有『…別に普通ですけど…なんかその言い方私と煉獄さんが恋仲みたいな言い回しじゃないですか？』
宇「お前…本当に鈍感なんだな…こりゃ重症だわ…。」
やれやれと言った感じで呆れだす宇髄を見て有栖川は…




有『は？』
誰もが凍りつくような鋭い視線。
その視線を一直線に受けた宇髄は、怯える事もなく有栖川を軽くあしらった。
有『しばらく任務に行けない体にして差し上げましょ…鬼の気配…それも複数いますよ。」
宇「じゃあ手分けしてやろう。有栖川は、西側に。」
有『了解。』
有栖川が向かった先には五体の鬼。







有『厄介だな…。雪の呼吸…一の型…霧雪…』
霧のように細かく繊細な雪は辺りを白く染めた。
鬼1・2・3・4「体が！崩壊していく！どうなってんだ！」
有『これはね？細かくて繊細な雪々が、あなたたちの体にまとわりついて体を崩壊させることができるの！』
そう言い終わったあと有栖川は、あることに気づく。
鬼が1人いないと。
鬼5「…柱め…俺様をこんな目に合わせやがって…血気術…暗澹(あんたん)…くそ…ここまでか…」
煙が彼女を包む。
しばらくして霧が晴れると小さくなった有栖川の姿があった。






宇 「そんなことがあって俺が急いで蝶屋敷に来たわけよ。」
し「そうですか…4、5日で解けるとは思います。
まあ…そんなことより可愛い…お人形さんみたいですね…。」
有『お姉ちゃん…だあれ？』
し「私は胡蝶しのぶといいます。」
有『しのぶちゃん！しのぶちゃん！』
胡蝶の目の前に来て飛び跳ねる姿はまるで天使のよう。
宇「…これを煉獄が見たら…凄い事になるな…。」
し「そうですね。出来るだけ会わないように…ガラッ！
部屋の扉が勢いよく開く。
煉「Aが、小さくなったと烏から聞いた！」





文字数が来たので次の話に続きます！
続編の方は番外編が終わり次第書く予定です！

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