炎柱、恋をする。

三十七話 ページ38

奏多side




姉さんが怒ってる！！
僕に！！
過保護な兄で何が悪いんだ！！
ふーんだ！！もう知らないからね？
あとで謝ってきても絶対に許してあげないんだから！！









美「A…その方は？」
有『この人は…煉「有栖川さんの同僚で煉獄杏寿郎と申します！」
奏「君。Aが話しているだろう？兄の前で可愛い可愛い僕の妹の話を遮るんじゃないよ！！」
美「…奏多…黙ってなさい。」
冷めた目で僕を見る姉さん。
怖い。
ただただ怖い。
人殺せそう。









煉「話を遮ってしまい申し訳ありません！！」
美「気にしないでくださいね？うちの弟はAに、すごく過保護なものでして…。」
他より過保護なのは自覚してるけど…なんで姉さんは、その…えと…煉獄くん？をかばうの？
美「私は、有栖川美麗と申します。隣にいるのが有栖川奏多と言います。奏多が何かと失礼を先ほどから働いてしまい申し訳ありません…。
この人のことは空気と思ってもらって十分ですから！！」









え〜？ひど〜い…。
煉「空気だなんてそんな！！滅相もない！！」
ん？煉獄くん…意外と優しい？
はっ！！危なかった…騙されそうになってた…
優しくしてAを僕から取ろうという算段だね！！←違う
そんなのに騙されるか！！
有『お、お姉ちゃんもだけどみんな中に入らない？』
優しいね。Aは。
結婚しようか。









美「あら…失礼しちゃっていいの？お取り込み中みたいだったけれど？」
有『あれは、不慮の事故ですからお構いなく。』
その言葉を聞いた煉獄くんは、何故かがっかりする。
なんで？君本気で襲うつもりだったの？
純粋で汚れを知らないAの身体を汚そうとする気なのか？
兄として許さないよ！！









奏多は、Aのことになると極度のキャラ崩壊をするのである。
いつもは穏やかで女性からとても好かれる。
そんな兄の様子を見てAは…『この事を皆にいい降らしてやろうかしら。』
そんな事を思っているとか思っていないとか。
それは本人にしかわからない。

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