炎柱、恋をする。

一話 ページ2

煉獄side


俺には想い人がいる。


それはそれはとてもきれいな女性だ。


艶のある絹のような黒髪。


陶器のような白い肌。


くりくりとした目に今にも吸い込まれそうな深い海のような瞳。


ああ…。その可愛らしい唇に触れてみたい。


彼女のすべてが愛おしい。


？「煉獄さん！煉獄さんてばっ！大丈夫ですか!?」


元俺の継子である甘露寺に、名前を呼ばれ我にかえる。


甘「また、Aちゃんをガン見してましたよ！Aちゃん困ってる！」


また無意識のうちに、彼女を見てしまった！


穴があったら入りたい！


まったくよもやよもやだ！


煉「俺としたことが！すまない！A！」


すると彼女は、愛らしく微笑んで



貴『大丈夫ですよ！それより…。」


彼女の顔から笑顔が消える。


貴『なんで煉獄さんは、私のことをガン見してくるんですか？』


煉「そ、それは…。」


言えるわけがないだろう！！


恋仲でもない男性から唇に触れてみたいなど！



変態扱いされるではないか！


最悪の場合嫌われてしまう！


それだけはなんとしてでも避けたい！


煉「…っ内緒だ！君には絶対に教えるわけにはいかない！」


するとAは、頬を膨らませ


貴『嫌い…』と俺に対してこう言い放った。


…っっっ！？



き、嫌…いだと！？



俺はこの先どうすればいいんだ！？



その瞬間…俺の意識は、途切れた。


煉獄杏寿郎。
想い人に、嫌われ失神。

二話→←人物設定。

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