5.妹だって悪くない！【北信介】

230.信介side ページ30

信介side






ビビり散らかしとる人間相手に
強く言うてもあかんわ。






信「A。」


私「なっ....なにっ...。。(泣)」


信「注射。そんなに嫌か。」


私「んっ、、いやっ...。。(泣)」


信「嫌やな。けど頑張らな
帰られへんことも分かっとるんやろ。」


私「わからんっ...。。(泣)」


信「頑張ろうと少しでも思うから
このお部屋からは出て行かんのやろ。」


私「っ....ｸﾞｽﾞｯ。。(泣)」


信「ん。ええ子やな。」(撫)


私「ええ子ちゃうっ。。(泣)」


信「ほなもう頑張らんでもええから、
お兄ちゃんに抱っこだけさせてや。」


私「おさえるやんっ。。(泣)」


信「少しは抑えるけど、
Aはもう頑張る必要ないねんから。
体預けるだけでええ。」


私「んっ....嫌っ。。(泣)」


信「よしよし嫌やなぁ。
先に抱っこだけしよな。」(撫)


私「んんっ。。(泣)」ｷﾞｭｯ






素直に俺の胸に来よった。
やっぱり抱っこは好きやねんな。






信「ほなこのまま座るからお目目つむっとき。」


私「んっ...」ｷﾞｭｯ


信「ん。ええ子ええ子。」(撫)






診察室の椅子に座るのに
どんだけ時間かかっとんねん。笑


これを思うと、
少しでも騙して病院連れて来たんは
間違ってなかったかもな。


こんな状態の子が家から病院まで大人しく
来てくれるとは、とても思えへんし。






医者「ほな先に診察していきますねー」


私「んっ...ふぇっ...。。(泣)」


信「よしよし大丈夫やで。
聴診器するから服だけ捲らせてな。」(撫)


医者「はい。音聞かせてな〜」


私「んんっ...嫌っ。。(泣)」


信「頑張れとるでA。」(撫)


医者「はい。ありがとうございます〜」






医者「ほな打っていきましょか。」


私「やっ...。。(泣)」


信「はい。ほな少しだけ頑張ろか。」


私「んんっ...。。(泣)」






地味に体震えとるけど
ほんまによぉ頑張っとるわ。


ほとんど抵抗もないしな。






医者「ほな、いちにのさんで打ちますね〜」


信「はい。」


私「やめてっ...。。(泣)」


医者「いーち、にーの...」ﾁｸｯ


私「んあっ...！！痛っ...！！！。。(泣)」


信「....。」






''に''の時点で打ったな今。
この先生容赦ないわ...。笑






私「いたいぃぃっ...。。(泣)」


信「よしよし頑張れとるよA。」


私「たいぃっ。。(泣)」






けど、Aにしてはよぉ耐えとる。
ほんまにええ子やな今日は。

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