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俺が目を覚ましてすぐ、伊沢さんや山本さんなどのQuizKnockメンバーが病室へやって来た。
「こうちゃん、心配したよ！」
と、山本さん。隣にいた須貝さんも
「そうだぞ！起きたって連絡来て本当に安心したわ…」
そんな中、1人だけ浮かない表情を浮かべている伊沢さんは、俯いたまま目も合わせようとしない。
ここで、聞いてもいいのだろうか。
そんな気持ちで口を開いた。
「Aさんは……」
その場にいた全員の表情が曇った。
「Aは、こうちゃんが目を覚ます1時間前、息を引き取った。」
「伊沢！今言わなくても…」
「どうせ知ることになるんだ」
俺は腕で目を覆い隠し、溢れる涙を必死に抑えた。
お腹の痛みなんて、どうでもいいくらいに走り出したい気持ちだった。
どこへでもいい、どこへでも行く、
彼女に会えるのなら。
もう一度、会えるのなら。
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作者名：佐々木 | 作成日時：2020年10月7日 18時
