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朝 - 山本さん ページ1




君と選んだ白色のカーテンから、
太陽の光が漏れだしていた。



私は静かに上半身を起こして、眠い目を擦った。



目線を祥彰くんの方にうつすと、心地良さそうに寝ているので、思わず頬が緩む。



朝ごはんの準備をする為に、ベッドから出ようと足を動かした時だった。



「いかないで」



祥彰くんが私の服の袖をきゅっと掴んでそう言った。



『どう、したの?』



「変な夢見たんだ。朝起きたらAがバイバイって言ってどっかに行っちゃう夢。好きじゃなくなった?って僕が聞いたら、Aは何も答えないんだ…」



『そっか』



そう言って少し微笑んでから、私は数分前と同じようにベッドに潜った。



「ねぇ」

『なに?』

「僕のこと、好き?」

『うん、大好きだよ』



不安げな祥彰くんの表情が、
その一言で少しずつ晴れていった。



「よかった。僕もAのこと大好きだよ」



目を見つめてそう言う祥彰くんは、
いつもより悲しげに見えた。



「照れてる?」

『違うよ!』

「嘘は良くないな〜」

『もう、心配して損した……』



今度こそベッドから出て、朝ごはんの準備をしにキッチン向かう。



「ねぇ」

『なに?』

「好きだよ。これからもずっと。」



そう言われて唇にキスを落とされた私はの顔が、赤く染っていることは見なくても分かる。



「照れてるとこも可愛いよ!」

『ばか…』



と手で顔を覆った。





ずっとなんてないことを前から知っていた。



ただの気休めにしかならない言葉だっていうことも知っていた。



だけど、今はそんな幸せに少しだけ浸っていたい。



「ずっと」が終わってしまうその日まで。







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朝 - 伊沢さん→



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佐々木さん(プロフ) - めぐみさん» らリクエストありがとうございます!!!更新頑張ります!!! (2020年5月31日 6時) (レス) id: 343f873ea6 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ - あ!あと、更新頑張ってください!!応援してます!(`・ω・´)尸 (2020年5月30日 18時) (レス) id: 6022793049 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ - リクエストです!!山本さんのゆる~いお話を...! (2020年5月30日 18時) (レス) id: 6022793049 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐々木 | 作成日時:2020年5月26日 14時

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