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十話 ページ12

「ねえさま、ねえさまぁ。」

とおくで、なつかしいこえがきこえる。

めのまえが、ひかりでいっぱいになる。

「もう、はやくあそんでくださいよお!」

あ、そうだった。

のぶひこ(・・・・)とあそぶやくそくをしていたんだった。

『ごめんなさいね、のぶひこ。まりあそびをしましょう?』

「ほんとうですか、ねえさま!」

『もちろん。さあ、おそとへいきましょう?』

そとへでて、まりをつく。

うたあそびをしたり、こうたいでついてみたり。

たのしかった。

でも、もうそれもおしまい。

そのひのよる。

「……A。起きているか?」

こんやくしゃの、むざんさまがわたしをたずねてきた。

やまいにかかっているけれど、れいぎしらずではなかった。

それは、きんきゅうじたいってことだ。

『どうなされたのですか?』

むざんさまは、こまったようにいった。

「どうやら私は、人ではなくなってしまったようなのだ…。」

「A、私と結婚して、一緒に来てくれないか?」

「私の事をわかってくれるのはお前だけ。だから……」

りかい、できなかった。

でも、わたしはむざんさまをあいしていたし、かれをささえたかった。

せんたくしは、じっしつひとつ。

『むざんさま、わたしもあなたといっしょにいきたいですわ。』

『ひとではなくなってもいいです。』

『ただ、のぶひこをほおっておけないのです。だから……』



お前も、私と同じになってくれるか?



わたしと、のぶひこはひとをやめます



むざんさまが、わらった。

わたしの、すきなえがお。

「のぶひこ?おきてらっしゃい。」

わたしは、のぶひこをよぶ。

「ねぇさま……?」

ねむそうにまなこをこすりながらのぶひこがでてくる。

むざんさまは、てじゅんがわかっているようで、

へんけいさせた爪でわたしのはだをさき、ちをながしこむ。

すこしくらっとしたけれど、なんともなくて、きずもふさがった。

のぶひこをてまねいてよぶ。

『おいで?』

「はい、ねえさま。」

むざんさまがおなじようにちをそそいで、いへんがおきた。

どろどろとくずれおちるのぶひこ。

なにがなんだかわからなくなる。

そして、じめんのしみとなって、のぶひこはしんだ。

「ああああああああああああああああああああああああああああああ」

わたしのぜっきょうがひびく。

あれ、わたしなにして……。

つぎにきがついたとき、

「……Aちゃん!!」

視界に広がった金髪。

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あす(プロフ) - 夏風邪が早く治るといいですね(*^^*) 続きいつも楽しみにしています。 これからも頑張って下さい!!!! (2019年7月18日 0時) (レス) id: ca71b1eaaf (このIDを非表示/違反報告)
meika(プロフ) - ウッ(心肺停止)、、、なにこれ夢主ちゃん可愛いぃぃい!! (2019年7月10日 18時) (レス) id: 2daad6deba (このIDを非表示/違反報告)
A i - 読んでみて凄い良かったです! (2019年7月6日 22時) (レス) id: 7938bbdbeb (このIDを非表示/違反報告)
布袋尊(プロフ) - 続きがみたいィィィィィイ (2019年7月6日 17時) (レス) id: 4e763fa650 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 面白いですうううう(><) (2019年7月6日 14時) (レス) id: 162618ebf0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:綾辻桃瀬 | 作成日時:2019年6月30日 13時

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