5人と恋、恋、恋。 (ページ1)

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出会い+* ページ1

今日から私、Aはお兄ちゃんの家に住むことになった。お兄ちゃんのことは訳あって、すごく仲のいい友達にも言えない。何てったて、私のお兄ちゃんは‥そう、あの人気アイドルグループ「嵐」のメンバーである櫻井翔なのだ。

ピンポーン‥私はお兄ちゃんの住んでいる部屋のインターフォンを押した。

『はーい』
中からまだ起きたばかりの様なお兄ちゃんの声がした、どこか懐かしい声‥

「お兄ちゃーん！Aだよー」
と、私はお兄ちゃんを呼んだ

お兄ちゃんは今までの眠気が吹っ飛んだように
『おぉ～！Aかぁ！久しぶり～！』
と、言って勢いよくドアを開け、私に思いっきり抱きついた。

「ちょ、お兄ちゃん？！何やってるの？！」
お兄ちゃんの目はどこか涙目であった。

『だってさぁ～、もう会うの半年ぶりじゃん？Aに会いたかったよ～』
私はお兄ちゃんをみるといつも思う。あのテレビの中のお兄ちゃんは、誰なんだろう‥って

「お兄ちゃん‥いったん、中入ろう？」
近所の人に見られて勘違いされたら困るので私はお兄ちゃんを中へ入るように促した。

『ここが、Aの部屋ね！』
やはり、お兄ちゃんは嬉しそうだ。

私とお兄ちゃんは、15歳差。私の物心ついた頃には、すでにお兄ちゃんはジャニーズの人間だった。
そんな、お兄ちゃんも歳の離れた妹をよく可愛がってくれた。私もお兄ちゃんが大好きだったから「A。将来お兄ちゃんのお嫁さんになる！」とか言ったこともあるぐらい‥

ふと気づくとなんだかお兄ちゃんがソワソワしているのに気付いた。

「どうしたの？」
と、私が聞くとお兄ちゃんはすこし恥ずかしそうに

『お、お前。か、彼氏できたのか？』
と、言った。

「い、いないけど‥」

『おぉ！！！そ、そうか！！ならよかった！もし、Aが変な男と付き合ったりしたらダメだもんな！彼氏できたらお兄ちゃんに絶対に紹介するんだぞ！』

そしたら、お兄ちゃんは早口でお父さんが言う定番のセリフを言った。

自分でいうのもあれだが、お兄ちゃんはシスコンだ。

『あ、そうだ！今日さぁ～Aの引越しパーティーするから、嵐のメンバーくるよ～』

と、お兄ちゃんは私に言った。