第5話 ページ7
ケ「えー、つーわけで、オレ達はお互いをもっと知るべきだと思いまーす」
「にゃんでー？知らない人に個人じょーほーを教えちゃいけないってママに
いわれてるワン」
...君は猫かい？犬かい？どっちだい？
「素晴らしい！ 親のしつけを守るしっかりした子ですねえ
しかし今は緊急事態...むむむ、ここは大人がお手本を見せないといけませんね」
「うわぁ、怪しいワン...」
猫君、君はっきり言うね...(あなたもです)
「仕方がありません、何から話せばいいのでしょうか...」
ケ「なーに、簡単なことでいい
名前と職業...順番に言ってみよー」
うっ...職業か...学校...もう何年も行ってないな
兄さんが連れてかれて何年たったんだろ...あれ？
兄さんってどんな顔だっけ
ｽﾞｷｯ
A「うっ...」
「あ、あの...」
A「...え？あ、もう大丈夫？」
「は、はい...あの大丈夫ですか？頭抱えていましたけど...」
マジか、だめだめ明るくいないと...
サ「あの、...後は君達二人なんだが...」
えっ！？もうそんなに時間たってたの！？
A「えっ、あ、如月 Aです15歳です...」
サ「ここに来るまでの記憶は？」
A「えっと、夜に公園のブランコにいたんですけど後ろから殴られて...」
サ「そうか、じゃあそこのケ「ちょっと待ってくれない？」え？」
え？なんか僕変なこと言ったかな...？
ケ「ねえAくん」
A「は、はい(やっぱ君付けだよな...)」
ケ「...何で夜に公園に居たの？」
...あ、しまった
......言わないとダメかなあ ﾁﾗｯ
ケ「......」ｼﾞｰｯ
はい、言いまーす。無理だわあの視線に耐えれる奴がどこにいる！
A「...帰る家...ないので...ﾊｲ､ｿﾚﾀﾞｹﾃﾞｽ｣
そう言うと周りの空気がザワツキ始める
そりゃそうだよ、さっきまでケイジさんのことパツキンって言おうとしてた人が
家がないとか言い始めるからね
ケ「...本当なの？」
A「...そうですよ...ほら」
そう言って僕はジャージを捲り上げケイジさんに見せた
その腕には沢山の傷がある
ケ「！...本当...みたいだね、ごめんねAくん」
A「いえ、大丈夫ですよ」
そう言うとケイジさんの後ろからサラちゃんが顔をヒョッコリ出して来た
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作者名：momoakiyama | 作成日時：2021年11月7日 12時
