畑の天使

嫉妬たなっち ページ46

は｢ごめんね、怖かったよね、泣かないでA、、｣






　あ｢ごめんなさい、っ｣









　私のせいで2人が喧嘩して、仲良かったたなっちとも話しにくくなった。









　は｢Aは何も悪くないんだよ。｣








　はじめくんは私の濡れた頬を袖で拭いてくれた。









　あ｢私、っ、たなっちに謝らなきゃ、、｣






　扉を開けて出ていこうとしたが、はじめくんが私の腕を握ってそれを止めた。









　は｢Aが謝ることないって、しかもそんな泣いた顔で行ったって、たなっちはもっと困るだけだよ？｣









　はじめくんはそう言い、私の腕を引いて所沢の前に座らせた。



　は｢たなっちはね、Aがすっごく大切な存在なの。




だからAが他の人に取られたり、自分のことを見てくれてなかったら悲しくなって、物事をちゃんと考えられなくなっちゃうの。




それだけたなっちはAの事が好きってこと。｣









　はじめて知ったたなっちの気持ち。



私はそれに全然気付いてあげられなかった。









　は｢たなっちはAの事が好きすぎて周りが見えなくなって何も考えられなかったんだろうね。







たなっちは悪いことしたくてしたんじゃないから、大丈夫。




俺たちは話したらまた前みたいに仲良くなれるよ｣









　あ｢ほんと？｣




　は｢うん｣



　はじめくんは微笑んで私の頭を撫でてくれた。

嫉妬たなっち→←嫉妬たなっち

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す