君に “ 溺れたい ” (ページ35)

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職員室に行って

担任の吉野先生を呼ぶ

「失礼します。吉野先生いらっしゃいますか？」

吉野「どうしたん？なんかあった？」

「傘忘れちゃって傘貸してほしいですけど...」

吉野「あ～、ごめんな、もう全部傘貸してもうて、ないねん」

「あ、分かりました、失礼しました」

吉野「ごめんな～、また明日な！」

「大丈夫です！馬鹿は風邪ひかないんで！」

吉野「せやな！安心や！」

「先生ひどい！」

？「せんせー」

吉野「あ、海、どうしたん？」

え、？海？海って...

まさかと思いながら振り返ると

海「あ、由紀ちゃん！やっほ！」

「海先輩！！」

海「なになに、俺に会えて嬉しかった？」

なんて冗談で言ってくる

「そんなわけないじゃないですか！」

あ～、私可愛くないな、

素直になれない

吉野「で、海どうしたん？」

海「昨日貸してもらった傘返しに来ただけ」

吉野「あ、じゃあこれ北村に貸してもええか？」

海「由紀ちゃん、傘忘れたの？」

「は、はい...そうなんです...」

海「じゃ、先生、その傘由紀ちゃんに渡して」

吉野「北村、これで濡れずに帰れるやん」

「はい！じゃあ、失礼します」

海「じゃ、俺も失礼しまーす」

吉野「気をつけて帰りや～」

ふにゃふにゃしながら吉野先生は戻っていった