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大倉side
「たあくん！」
次の日。
Aが俺を呼ぶ声で目が覚めた。
少し寝ぼけぎみで、リビングに向かう。
た「おはよ。」
「おはよじゃないよ！これ見て！」
そう言うAが指差す方に視線を向けると、
そこには、達也の会社がでていて、
社員が一斉ストライキを起こしたこと、
それを不審に思った調査会社が、達也の会社を調査することが報道されていた。
「たあくん、何かしたの…？」
大「あー、実はな…」
＿
あの時、
なんかせなあかんと、思っとった。
今までのやり取りで、もう痛いほど分かっていた。
…俺たちの言葉だけでは、もう達也は説得できひん。。
せやけど、このままじゃ…、
考えるんや、
何か、手はあるはず…！
ふと、俺の視界に、それは映った。
社内放送用のマイクとスイッチ。
昔はよく、達也にこれで呼び出されてたっけ。
大「…！」
…これや。
達也に言ってダメなら、社員に直接訴えかけるんや…
俺は、ぞっと、スイッチを入れる。
達「何を言い出すかと思ったら、惚気話？フっ、笑わせてくれるやん。
そんなん…」
大「達也。」
…頼む、
どうか、届いて…！
大「最後にお前に警告する。
…ここの社員のこと、あんまり舐めない方がええよ。」
＿
「…そうだったんだ。」
俺の話を聞いたAは、感心しているようだった。
…完全に、賭けやった。
俺と達也の会話を、俺の思いを会社全体に流したところで、社員たちが動くかなんてわからへん。
せやけど俺は、社員たちを信じていた。
その思いが、届いたんや…！
きっと、これから、達也が社員にしてきたことも暴かれるんやろう。
「…たあくんは、これで、よかったの？」
微妙な顔をしてたからやろか、Aが僕に聞く。
大「…おん。ええんや。
達也には、ちゃんと反省してもらわなあかんわ。
それに、大事な社員を救える結果になったんやったら、それでよかったと思う。」
「…そっか。」
Aは、そう言って、俺のことを抱きしめた。
大「A…？」
「たあくんが幸せなら、私もよかったよ…。」
そう言ってAは微笑む。
そんな彼女を、俺からも抱きしめ返した。
続く (更新停止中)
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もちこ(プロフ) - さなさん» はじめまして！そう言っていただけて光栄です… これからも頑張っていきますのでよろしくお願い致します！コメントありがとうございました！ (2022年3月10日 19時) (
レス) id: 00a139ae99 (このIDを非表示/違反報告)
さな - 初めまして。前作の丸山さんから読んでいます。次の展開楽しみにしています。 (2022年3月10日 17時) (レス) @page29 id: 603606fd19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちこ | 作成日時：2021年4月25日 8時
