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大倉side
「…くん、たあくん！」
Aが俺を呼ぶ声で我に返った。
「…急に引っ張るから、びっくりしたよ？」
Aが俺の顔をのぞきこむ。
そんな彼女を、思わず抱きしめた。
「ちょっ、たあくん…っ？」
大「ごめん…っ」
「…！」
大「俺、Aのこと守るって言うたのに、守れへんかった。
俺がもっとしっかりしとったら、Aがあんな思いすることなかったのに…。」
悔しさと申し訳なさで涙が流れる。
もう、ほんまに俺、ダメダメやな…
「…何言ってるの。」
大「え…？」
「たあくんがあの時、感情的になった私を止めてくれなかったら、私、あの人のこと傷つけてたかもしれない。
それに私、今、ちゃんとたあくんの隣にいるよ？」
大「…A、」
「本当にありがとう、私を守ってくれて。」
そう言って、彼女は俺に笑顔を向けた。
大「ほんまにAは、俺に甘すぎなんよ…。笑」
「そうかな？思ったことを言ってるだけなんだけど。笑」
…ああ、俺、やっぱりAが好きや。
とりあえずここまで、一緒に無事に戻ってこれてよかった…。
「ところで、たあくん、
…このまま出てきちゃって、良かったの…？」
Aが、不安そうに俺の顔を見る。
確かに、俺は、ただ達也に言い返しただけで、あの部屋を後にした。
…おそらく彼女にはそう見えているんやと思う。
大「きっと大丈夫や。」
「え？」
「明日になればわかる、と思う。
…俺は、社員たちを信じとるから。」
「…？」
大丈夫。
あの人たちなら、きっと…
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もちこ(プロフ) - さなさん» はじめまして！そう言っていただけて光栄です… これからも頑張っていきますのでよろしくお願い致します！コメントありがとうございました！ (2022年3月10日 19時) (
レス) id: 00a139ae99 (このIDを非表示/違反報告)
さな - 初めまして。前作の丸山さんから読んでいます。次の展開楽しみにしています。 (2022年3月10日 17時) (レス) @page29 id: 603606fd19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちこ | 作成日時：2021年4月25日 8時
