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Aside
大「…は？」
大倉さんは、ぽかんとした顔で私を見た。
大「え、え？ちょっと待って？どういうこと？…Aさんが、借金を？何で？」
町「…実は、病院で大倉さんが寝ていた時に、大倉さんに、借金返済のメールが来たのを見てしまって…
私がそこに書いてあった連絡先に電話をして、全額返済しました。
大倉さんには治療に専念してほしくて、今まで黙っていたんです。
…勝手なことをしてしまってごめんなさい。」
あの日、思いがけず見てしまったあのメール。
本当に、私が払ってしまっていいのか、迷った。
でもこれ以上期間を先伸ばしにしたら、どんどん返済額が増えていってしまう。
そう思った私は、代わりに借金を返済することに決めたのだった。
やっぱり、だめだったかな。
ちゃんと、言った方が良かったのかな。
大「…あかんよ。」
大「俺、Aさんにすごい迷惑かけてもうた。」
町「そんなこと…」
大「あるよ！…莫大な金額だったやろ？病院代と比べものにならんくらい。そんな、何で…？」
町「…私は、大倉さんの役に立ちたかっただけなんです。ただ、負担を少しでも減らしたくて…。」
私の目から涙がこぼれる。
あー、私が泣くところじゃないのに。
そんな私を、はっとした様子で大倉さんは見た。
大「…ちゃうねん、Aさんを責めたい訳やないねん。ごめんな、ちょっとびっくりしてもうて…。
せやけど、そんなことまでAさんがすることないよ。
単純に、君が心配やねん。こんなことにばっかりお金使って、いつか君のお金が無くなってまうんやないかって…。」
町「…それは、大丈夫です。」
大「え？」
町「お金のことなら、心配しないでください、本当に大丈夫ですから！」
大「せやけど…」
町「…私のお金は、あなたのためにあるんですから。」ﾎﾞｿ
大「…？ごめん、よく聞こえなかったんやけど…」
町「…と、とにかく、私のことは心配しないでください。私が自らやったことですし…
…少しずつ、返してもらえれば、それで良いですから……っ！？」
＿気づくと私は、大倉さんの腕の中にいた。
町「大倉さん…！？」
大「…ほんまに、ありがとうな。すぐには無理やけど、なるべく早く返すから、絶対返すから！
…ほんまに、ほんまにありがとう。」
町「…はい！」
…いつか、お金のことも、ちゃんと話さないとな。
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もちこ(プロフ) - さなさん» はじめまして！そう言っていただけて光栄です… これからも頑張っていきますのでよろしくお願い致します！コメントありがとうございました！ (2022年3月10日 19時) (
レス) id: 00a139ae99 (このIDを非表示/違反報告)
さな - 初めまして。前作の丸山さんから読んでいます。次の展開楽しみにしています。 (2022年3月10日 17時) (レス) @page29 id: 603606fd19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちこ | 作成日時：2021年4月25日 8時
