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大倉side
「…私に、大倉さんが生きるお手伝いをさせてください。」
…え？
どういうこと？
町田さんが、僕を…？
俺が戸惑っている間に、彼女はかばんから名刺を取り出して、僕に差し出した。
「これ、私の連絡先です。何か困ったこと、助けてほしいことがあれば、遠慮せずに連絡してくださいね？」
にこにこと俺に微笑む彼女。
せやけど…
大「…何で。」
「？」
大「何で…町田さんは、こんなに僕に構ってくれるんですか？
まだ、会って少ししかたってへんのに。
僕の今の状況聞きましたよね？なのに、お金払ってくれたり、また僕を助けようとしてくれてる。
絶対僕みたいなやつなんか関われば関わるほど面倒なはずです。それはきっとあなたも理解してるはず。
それやのに、何でそんなに優しくできるんですか…？」
町「…。」
大「もうこれ以上、迷惑かけたくないんです。だから、多分、なんとかなるから…。」
絶対このままやったら町田さんにたくさん迷惑かけてまうから、
せめて、迷惑は、病院代だけにせえへんと。
その思いで、俺は町田さんを見た。
「…同じ失敗を、繰り返さないため、ですかね？」
大「…え？」
「大倉さんは、私がいたら迷惑ですか？」
大「それは…。」
「もし、私がいることで、大倉さんが迷惑に感じるのであれば、これ以上あなたには関わりません。
…でも、心配なんです。大倉さんのことが。
大倉さんが私のことを考えてそうやっておっしゃるのなら、心配には及びません。
私が自分で望んでいることですし、私にとって迷惑なことなど１つもありません。
…それに、これが私の仕事のようなものですから。」
大「仕事…。」
「だから、大倉さんさえ良ければ、あなたの手助けに少しでもなれたらと思ったのですが…やっぱりいけませんか？」
町田さんは、真剣な、…そしてどこか悲しげな目で俺にそう言った。
＿何で、そんな目をするんやろ。
それによく考えたら、今関係を絶ってしまったら、恩返しも何もできなくなってまうやろか。
…それはあかん。
散々迷った挙げ句、
大「…そんなに言ってくださるのなら、これからよろしくお願いします…？」
折れた僕がそう言うと、町田さんの顔がぱっと明るくなった。
「はい！よろしくお願いしますね！」
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もちこ(プロフ) - さなさん» はじめまして！そう言っていただけて光栄です… これからも頑張っていきますのでよろしくお願い致します！コメントありがとうございました！ (2022年3月10日 19時) (
レス) id: 00a139ae99 (このIDを非表示/違反報告)
さな - 初めまして。前作の丸山さんから読んでいます。次の展開楽しみにしています。 (2022年3月10日 17時) (レス) @page29 id: 603606fd19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちこ | 作成日時：2021年4月25日 8時
