８人目の日常 (ページ26)

今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:41,745 hit

8UPPERS Ⅷ ページ26

みんながエイトに心を開いて、

エイトとの生活に、誰も苦を感じなくなっていた頃、

…エイトの母親が見つかって、

私たちは、エイトが今の総理大臣の息子、沢村信二の隠し子であること、

そして、たったそれだけの理由で、命を狙われていることを知った。

みんなで話し合った結果、私たちは、沢村の所にのりこむことに。

みんなが、自分の武器を用意する中、私もいつものように、黒いスーツを着て、髪を後ろで結び、口紅を塗る。

MAC「準備はいいか…？」

入口にいたガードマンを倒し、私たちは手分けをして沢村を探す。

どうやら向こう側も私たちに気づいたみたいで、

階段を駆け下りてくる彼らの前に、私はGUMとともに立ちはだかった。

正直、少し怖い気持ちもある。

だけど…

GUM「…ALICEなら大丈夫や。」

私は、もう昔の弱い私じゃない。

私は、変わるんだ…！

エイトのために。そして…あの時守れなかった、あの子のためにも。

GUM「行くで。」

ALI「…うん。」

＿

彼らを何とか全員倒した頃、MACから沢村を発見したという連絡が入り、私たちも急いで駆けつけた。

沢「何をしに来た。」

MAC「わかってるやろ。」

JAC「とりあえずその物騒なもんしまおうや。」

緊張感が、私たちに走る。

JACKYが上手くあしらって、とりあえず銃は手放させることに成功した。

沢「…何が望みだ。金か。そいつを使って金を脅し取ろうと言うのか。

…だから降ろすように言ったんだ。そんな子、産まれなきゃよかったんだ。」

ACE「おい、今お前何て言った…っ」

GUM「ACE！」

沢村につかみかかろうとするACEをGUMが止めた。

GUM「俺、こん中でいっちゃんアホやから、上手く言えへんけど…

こいつはあんたに会いたかったと思う。」

JHO「この世に…産まれてこんでええ命なんてないやろ！」

沢「お前らに何がわかるんだ！」

TOP「俺らやからわかんねん！」

ALI「…私ら、みんな小さいときにいろんな事情で親と離れてんねん。せやから、親に裏切られて、捨てられる子の気持ちは痛いほどわかる。

…わかってへんのは、あんたや。」

沢「…！」

そこへ、MACが、ナイフとエイトを沢村に手渡した。

MAC「そんなに殺したいんやったら、お前の手で殺れや。」

沢村は、エイトとMACを交互に見たあと、

沢「すまなかったっ…」

その場に泣き崩れたのだった。